目次
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ー 行動01:なぜ太ったのか?肥満の原因を見極める
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ー 行動02:がんや認知症も。肥満はあらゆる病気のもとと知る ー 行動03:中性脂肪値だけじゃない。コレステロールも要チェック
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ー 行動04:その食生活、大丈夫? 一日に必要な摂取カロリーを守る ー 行動05:お酒はカロリーオーバーや疾患の引き金と認識
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ー 行動06:不眠&ストレスは肥満の原因に。日々のリセットで調整を ー 行動07:脂肪燃焼には運動がマスト!体重×3%減を目指して
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ー 行動08:善玉菌はスリムのカギ 腸内環境の改善でダイエット ー 行動09:どうしてもやせられないときは医師のサポートも ー 行動10:目安は1か月で1kg、ダイエットは急がない

 食べる量は変わらないのに、体重は年々右肩上がり。そんな悩みを抱える中高年は多いはず。

 なぜ年を重ねると太るのか、肥満症の権威・宮崎滋先生に話を聞いた。

「女性の基礎代謝のピークは10代後半〜20代。基礎代謝とは人が生きていくために最低限必要なエネルギーのことで、年齢とともに減少し、50代で10歳の子どもと同程度に。なので、何もしなければ10歳児童の食事量以上を食べていれば太ってしまいます」

 50代になると女性の基礎代謝量は一日平均1100キロカロリー。ちなみに、基礎代謝量はピークのころより200〜300キロカロリー減っているので、「何もしなくとも体重は増えている」と思うのも当然だ。

 もし一日あたり130キロカロリー基礎代謝が減るとすると1年間に脂肪が約5.2kgつく可能性も。

「結局のところ体重増加は摂取カロリーと消費カロリーの差。食べすぎや運動不足から徐々に病気が始まり、やがて身体の自由度を失っていく。それをいかに防ぐか考えることが大切です」(宮崎先生、以下同)

行動01:なぜ太ったのか?肥満の原因を見極める

生活習慣を変えない限り、年齢を重ねれば自然と太っていく。いかに食事を制限し、消費カロリーを増やしていくかが課題になります」

 まずは自身の食生活を振り返り、偏った食事や過度な飲酒など、太ってしまった原因がどこにあるか探ること。その上で消費カロリーは足りているか見極めることが大切だ。

 一日当たりのエネルギー消費量の割合は、基礎代謝が60%、身体活動が30%、その他が10%。身体活動は運動のほか家事や通勤など日常の生活活動を指し、これをおろそかにすると肥満を促すことになる。

「事実、車中心の生活で歩行数の少ない地方と、公共機関を多く使い歩行数の多い首都圏を比べると、首都圏のほうが肥満が少ないというデータがあります」

 一方、肥満の原因の中には避けられないケース、やせにくいケースもあり、自身に合った対策を心がけたい。

偏った食生活飲酒で太る

 揚げ物やスイーツ好き、主食中心の食事など、偏った食生活で肥満を招くタイプ。エネルギー源として使われなかった糖質や脂質は中性脂肪の材料に。飲酒もお酒自体のカロリーに加え、つまみも高カロリー食が多く注意が必要。

運動不足、ストレスで太る

 中高年になると基礎代謝の減少に加えて運動量が低下してしまう。特に運動不足の男性は内臓脂肪型肥満になりやすく、動脈硬化のリスクを高めることに。イライラなどのストレスは過食につながる危険があり、太りやすい身体をつくる。

避けられない原因で太る

 女性は更年期に入ると脂質代謝をコントロールしていたエストロゲンが減少し、太りやすい身体に。そのほか糖尿病、腎臓病、肝臓病など中性脂肪が増える病気や薬、脂質の代謝に異常がある遺伝など避けられない原因があることも。