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ー “置き換えダイエット”は一時的であれば良い?

 朝昼晩のうち、どれか1〜2食を低カロリー食品に置き換えて、一日の総摂取カロリーを減らす“置き換えダイエット”。中でも、指原莉乃、石原さとみらが実践して話題なのが、プロテインを朝ごはん代わりに摂取するという方法だ。ビタミンやミネラルなども含まれたプロテインを摂取すれば、食事よりも低カロリーに、栄養もとれてやせられる。

“置き換えダイエット”は一時的であれば良い?

 元AKB48大家志津香(31)は、自身のYouTubeで、ダイエット記録を2021年から毎日発信。筋トレ、食事制限など、さまざまなダイエット法を駆使して、約8か月で14〜15キロもの減量に成功し、スレンダーな姿で2021年暮れの卒業公演に臨んだ。彼女もまた、ダイエット時には、プロテインを朝食代わりに摂取するのがルーティンのようだ。

「大家さんのように、『この日までにやせられたらそれでいい』と、そのあとのことをあまり考えないなら、いいかもしれません。ですが、そうでない人には、おすすめできませんね」

 と、話すのは管理栄養士の岡田明子さんだ。

 実は、大家は、前出のダイエットは成功したものの、3か月後には約7キロリバウンドしたことを公表。その後もダイエットとリバウンドを繰り返し、今年5月にはついに過去最高体重をマークしたと告白。

「ドリンクタイプのプロテインは、飲みやすい味にするため大量の糖分が含まれている場合が多い。さらに、噛まないで摂取するため、満足感を得にくいんです。ダイエット開始直後ならまだモチベーションも高く、置き換えていない食事での食べすぎも防げるかもしれませんが、モチベーションが下がるにつれて、お昼ごはんや夜ごはんでのドカ食いの危険性が高まります」(岡田さん)

 手軽に始められるプロテイン置き換えダイエット。1度目は成功したとしても、2度目、3度目も成功するとは限らない。そればかりか、暴飲暴食という悪い習慣が身についてしまう危険性が……。手軽だからといって、気軽に始めてはならない。

岡田明子 管理栄養士。自身の経験を生かして食べてきれいにやせるダイエットメソッドを確立。著書に『朝だから効く!ダイエットジュース』(池田書店)など

取材・文/後藤友美(ファイバーネット)