招待客からの印象は「寡黙な方」「お話ししたかしら?」
一方で、園遊会での雅子さまのご表情に安心感を抱いた人もいる。元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんだ。
「マスクをしておられましたが、目元の表情から、ごく自然な笑顔だとわかりました。以前は、笑顔もこわばっておられるように感じることが多かったのですが、最近は園遊会をはじめ、ご視察先などでも自然体の印象です。国民との交流で相手が喜んでくれたことが自信になり、それが自然な笑顔につながり、それを拝見した国民はさらに喜ぶ。そのような相乗効果が感じられた園遊会でした」
今回の園遊会に出席した照明デザイナーの石井幹子さんも、
「雅子さまは、お元気になられたようで……とてもおきれいで頼もしかったです。今年1月に亡くなった私の主人は、東京大学法学部の教授でした。
かつて在籍されていた雅子さまは、そのことをご存じだったようで“在学中に講義は聴けませんでしたが、お悔やみ申し上げます”とのおことばをいただきました」
石井さんは、'90年代にも園遊会に出席したことがある。
「上皇ご夫妻の時代ですが、そのときはもっと緊張した空気でした。今回はリラックスした雰囲気で。雅子さまとは初めてお目にかかったのですが、本当に和やかで、このような方が皇后であられるのは、日本にとってありがたいことだと実感しました」(石井さん)
雅子さまの“渾身の愛”は、招待客にしっかり届いている。
山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている