そもそも、こんなに多くの公式キャラクターがいることも驚きだ。
「各基地や駐屯地に必ずキャラクターがいるわけではなく、それぞれの判断で力を入れている所、そうでない所があるようです。普段は基地や駐屯地の開放行事、基地外で行われる隊員勧誘イベントに使用されています。ご当地キャラ的な意味合いもありますから認知度はまだまだ限定的ではありますけれども、今回の『おまねこ』のように、最近はSNSで紹介されて広まるケースにつながっています」(高久さん)
実際に隊員が考案したキャラも
『おまねこ』の場合、もともとイラストレーターをしていた隊員が作成したため、一般の想像を超えたクオリティーとなったという。また『メロドン』は、公式キャラクターを募集する際に担当者が参考として描いたものがウケて、そのまま採用されたとか。
「公式キャラは、隊員が描いたもの、隊員の知人など絵の得意な一般市民にお願いしたもの、公募したもの、プロに発注したものなど、それぞれのようです。確かに最近はクオリティーが高いものが増えたように感じますね。いろんな経歴や特技を持った隊員がいるということや、現在の自衛隊内の環境変化も表していると思います。また、自衛隊の日頃の活動への関心度を高めるきっかけや、少子化などの関係で減少している入隊志望者の増加にもつながるのではないでしょうか」(高久さん)
「KAWAII」こそが日本の最大の防衛力なのかも。