“伝説”がめじろ押し怒濤の後半戦へ突入

 ステージも終盤戦へ。紅組4位は小室哲哉率いるglobe。歌手として復帰準備中というKEIKOの超高音ボイスを再び。

globeの3人(左から)小室哲哉、KEIKO、マーク・パンサー
globeの3人(左から)小室哲哉、KEIKO、マーク・パンサー
【表】今だからこそ見たいバンドは? 紅白別ランキングには伝説バンド目白押し!

「曲は'96年にダブルミリオンを記録した『DEPARTURES』で。余談ですがTBSの番組『学校へ行こう!』でglobeのパロディーで軟式globeというのがありましたね。ここは彼らにも出てもらって、公式(硬式)globeとの競演を実現させたい!」

 対する白組4位はTHE BLUE HEARTS。鈴木さんは、格差が広がり多様性が求められる今の時代にこそTHE BLUE HEARTSの歌詞が響くと言う。

「『TRAIN-TRAIN』の《弱い者達が夕暮れさらに弱い者をたたく》、『青空』の《生まれた所や皮膚や目の色で いったいこの僕の何がわかるというのだろう》というメッセージが胸に迫ります」

 紅組3位はこの企画だからこそのZARDが登場。ボーカルの坂井泉水さんが生前、めったに人前に出なかったことから、待望視されているのだろう。

「曲は『揺れる想い』がいいですね。一色紗英さんが出ていた'93年のポカリスエットのCMソングだったんですよ。坂井さんと一緒に、今の一色さんもサプライズ登場してほしい」

坂井泉水さん中心のユニットだったZARD(ジャケット写真より)
坂井泉水さん中心のユニットだったZARD(ジャケット写真より)

 続いて白組3位は、ベースのHEATHさん急逝のショックが広がったばかりのX JAPAN。バンド紅白ではフルメンバーでの『紅』を見たい。鈴木さんはYOSHIKIのビジネスの才覚も評価する。

バンドブームの中で単に売れるだけでなく、自ら会社を立ち上げてロックをビジネスとして成立させた功績は大きい」

 紅組2位は'96年に『そばかす』がミリオンヒットしたJUDY AND MARY。YUKIの歌声で名曲をもう一度。

JUDYANDMARYのYUKI
JUDYANDMARYのYUKI

「個人的には切ない曲の『クラシック』もおすすめです」

 白組2位は今年でデビュー40周年のチェッカーズ。アイドル的存在だったが、バンドとしての実力は突出していた。

「演奏はうまいし、全員コーラスができて、ハーモニーも美しい。『涙のリクエスト』に加えて、いちばん売れたシングルの『ジュリアに傷心』も聴きたい」

チェッカーズの藤井フミヤ
チェッカーズの藤井フミヤ