母娘の共通点
『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務めるつげのり子さんも、母娘の共通点についてこう語る。
「この1年は、ご一家で企画展を鑑賞される機会が多くありました。会場での着眼点や質問内容をうかがうと、雅子さまと愛子さまは本当に似ていらっしゃると感じます。対象のものに対し、どのように好奇心を抱き、何を学びたいのか、母娘でよく話されているからではないでしょうか」
4月にご一家で御料牧場に入られた際の会話も印象的だったという。
「散策しながら、両陛下が桜の話題を出されると、愛子さまが“(車の)窓から桜が”と、道中での景色について話される場面がありました。まさに“阿吽の呼吸”で、感性や価値観まで似ていらっしゃるのだと実感しました」
とりわけ母娘の連携が感じられたのは、愛子さまが初参加された今年1月の新年一般参賀だ。
「並んでお立ちになった雅子さまと愛子さまの所作が本当にそっくりで。お手振りや扇の持ち方など、雅子さまが“女性皇族の先輩”として丁寧にお教えになったことが伝わってきました。すべての所作が完全に一致していたので、事前におふたりで練習を重ねられたのだと思います」
こうした中、愛子さまの視線は、すでに年明けの新年一般参賀に向けられている。
「今年の一般参賀は“密”を避けるため、事前抽選制で高い倍率を勝ち抜いた人しか参加できませんでした。マスク姿の参賀者たちが一定の距離を保ちながら、無言で日本国旗を振り続ける様子は、もの寂しいものがありました。コロナ前のように“天皇陛下、万歳!”と声を上げる人はおらず、異様なまでの静けさでした」(前出・皇室担当記者)
しかし、来年はコロナ禍以前のように、希望者は誰でも入場できる形式で開催されることが決まっている。ごく限られた当選者のみでなく、大勢の国民が足を運ぶだろう。
「今年とは桁違いの視線が注がれます。愛子さまが宮殿のバルコニーに姿をお見せになれば、当然歓声も上がるはずです」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)
コロナ禍が明け、愛子さまにとっては、真の意味での“一般参賀デビュー”を果たされるともいえる。
「両陛下とともに多くの国民の目に触れる“大舞台”となるので、たたずまいや所作を通して、成年皇族としての立派な姿を国民に見せたいとお考えなのでは。当日に向けて、雅子さまとともに準備に励まれるお姿が目に浮かびます」
愛子さまの猛特訓の成果をぜひ拝見したい─。