情報発信が円滑ではない理由

秋篠宮さまの誕生日に際して公開された秋篠宮ご一家の近影
秋篠宮さまの誕生日に際して公開された秋篠宮ご一家の近影
【写真】「うまい!」とベビーカステラを頬張り、カジノゲームを楽しまれる悠仁さまほか

 宮内庁による情報発信が円滑でない理由を、皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授はこう解説する。

「自由かつ、主体性や独自性を重んじる秋篠宮家と、公的な立場で政府や国民に接することが求められる宮内庁には立場や考え方に微妙な違いが生じているのでしょう。そのズレが連携のなさとして表れているのだと考えます」

 さらに、宮内庁と秋篠宮家がコミュニケーションを図る機会も減っているようで、

「自由を重視する秋篠宮殿下にとって、宮内庁や皇嗣職の意見はあくまで参考意見であり、かつての皇室のように、宮家と宮内庁がフラットに協議を行うということがなされていないように感じます」(小田部教授、以下同)

 秋篠宮さまのある意味、奔放な考え方は、ご家族に対しても垣間見える。

「殿下らしいご回答とも思えるのですが、今回の会見で、悠仁さまの成長について問われた際、“毎日顔を見ていますので、何が成長したというのはよくわからない”と、父親としてはやや冷たいともとれるお答えでした。また、進路についても“本人が何をしたいかが一番大事”と話され、“自由を超えて放任”のスタンスが見受けられました」(前出・皇室ジャーナリスト)

 こうした“放任”の姿勢に、小田部教授は警鐘を鳴らす。

「佳子さまのひとり暮らし騒動や、眞子さんの結婚問題の原因の一端は“自由と放任の違い”を明確にできていない秋篠宮家の教育方針の混迷にあったように思えます」(小田部教授、以下同)

 自由と放任には、明確な違いがあるという。

「自由には責任が伴いますが、放任は無責任であっても許される概念です。従って、放任という責任のない教育方針は、将来の皇室を背負う立場にある筆頭宮家として危険です。今後、適宜修正していくべきでしょう」