住み慣れた場所を離れるのは寂しい

 11月に入ってからは、トラックや見慣れない車が頻繁に自宅前に止まり、荷物が搬出されるように。

「自宅にある大量の本は、大学などに寄付されるとか。ただ、お住まいを誰かに引き渡すわけではないので、荷物の一部は残してあり、“必要なものがあれば、取りに戻ってきます”と、奥さまが話していました」(同・近隣住民、以下同)

 ご近所と親しくお付き合いされていたという雅子さまのお母さま。「引っ越し前にはご近所への挨拶回りを済ませ、住み慣れた場所を離れることを寂しがっていらっしゃいましたね」

 別の近隣住民は、引っ越し前に小和田邸を訪問していた。

「転居のご挨拶のお礼に、お菓子を持って伺ったら、奥さまが“どうぞお上がりください”と。応接間に案内していただいたのですが、引っ越し前とは思えないほど整理整頓されていて、壁には素敵な絵画が並べられていました。私が“最近、膝が痛くて”とお話しすると、奥さまも“私も足腰が悪くなってきたので、こうやってストレッチしています”と、実際にやって見せてくださいました」

 恆さんは91歳、優美子さんは85歳。高齢となったご両親のことを、雅子さまは常に案じておられるようで……。

「皇后というお立場上、ご両親に何かあった時にすぐに駆けつけられるとは限りません。小和田家の長女として、ご両親のことを最優先に考えられた結果、妹さんの目が届く場所に転居させるという“親孝行”に辿りついたのでしょう」(皇室ジャーナリスト)

 還暦目前の“大英断”で不安を払拭された雅子さまは、ますます輝きを増していく。