《流白浪燦星! 新橋演舞場で会いましょう!》
12月5日、自身のSNSにこのような投稿をしたのは香川照之。彼は、人気漫画『ルパン三世』を原作とした新作歌舞伎で、銭形警部の役で出演している。
「香川さんの所属する澤瀉屋にとって2023年は激動の1年でした。5月に市川猿之助さんが父である市川段四郎さんと母親を巻き込む一家心中事件を起こした。8月には香川さんが30歳差の20代後半の元タレントと再婚して、男児が生まれていたことも判明。9月には香川さんの実父で澤瀉屋のトップだった市川猿翁さんが不整脈で亡くなりました」(スポーツ紙記者)
役者の傍ら、逆境の澤瀉屋のリーダー的存在としても奮闘する香川だが、一部ではこんな声も聞こえてくる。
「歌舞伎興行を仕切っている松竹と香川さんの関係が、さらにギクシャクしているんです」(梨園関係者、以下同)
松竹は香川の“独善的”な姿勢に、長らく振り回され続けてきたという。
「2011年9月、四代目猿之助の襲名披露会見の場で、香川さんも梨園入りを表明しました。松竹としては猿之助さんの門出を祝う会見にしたかったのですが、香川さんは長らく絶縁状態だった猿翁さんとの和解をアピールして、会見の主役を差し置いて目立ってしまったのです」
以降も、猿翁さんの実子という立場を笠に着て、公演の配役などで自分の要望を松竹側にのませるといった振る舞いがあったとも。
「猿翁さんの四十九日法要が10月末にあったのですが、香川さんは身内だけで済ませてしまい、猿翁さんと苦楽を共にしてきた松竹の幹部たちを怒らせてしまったのです」
こうした長年の不義理の代償を払うことになるようだ。
猿翁さんと段四郎さんのお別れ会に「待った」
「来年1月28日、猿翁さんと段四郎さんという兄弟合同のお別れ会が帝国ホテルで開かれます。そこで香川さんは大勢の出席者を前にして、感動のスピーチを披露したいと考えていたようですが、“待った”がかかったのです」
お別れ会は猿翁さんと親交のあった有志が取り仕切り、その中に松竹の幹部クラスもいるという。
「香川さんにこれ以上の勝手をさせないため、お別れ会は“執行猶予中の猿之助さんが出席できないので、献花だけの簡素な会にする”ことに。香川さんは出席者の1人という扱いになりました」
目論見が外れた香川には、さらなる苦難が待ち受けているようだ。
「猿翁さんという後ろ盾をなくした香川さんを、これまでどおり引き立てる義理は松竹にありません。今後の歌舞伎興行で彼の主役は難しい。端役ばかりの起用にならざるをえないでしょう」
大活躍していたテレビから一線を引き、活躍の舞台を歌舞伎に絞った香川だが、その見通しは─。