情報漏洩でも一概に責めることはできない
こうした騒動について、皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、
「悠仁さまの情報や近影が、日頃から国民に提供されていれば、“暴露”は減るでしょう。宮内庁が悠仁さまのありのままの素顔と日常生活を積極的に発信していないことに問題があると感じました」
仮に同級生による情報漏洩だとしても、一概に責めることはできないという。
「悠仁さまが皇族という特別な立場であるのは確かです。その生徒があえて“裏切り行為”ともなる、悠仁さまのプライバシー暴露を行った気持ちの根底には、世間に流布されている“友人と溶け込み、学校になじんでいる”という悠仁さまのお姿とは違い、実は孤独で、深い哀しみを抱いておられるのだという違和感や同情心があったのでは」(小田部教授、以下同)
眞子さんと小室圭さんの結婚問題や、佳子さまの別居騒動も影響しているようだ。
「国民からの敬愛が損なわれつつある秋篠宮家で、孤独に青春時代を過ごす悠仁さまの現状を公にすることで、同年代ながら人一倍、精神的苦痛を抱かれている悠仁さまを婉曲的に支援しようとしたのだと思います。その生徒は、悠仁さまの境遇と精神的負担にシンパシーを感じていたのかもしれません」
未来の天皇は、“裏切りリーク”を寛大な心で受け止められるのだろうか─。
三井慎太郎 東京・日本橋にある『三井塾』塾長。大手集団塾講師、個別指導塾講師を経て2012年に独立。幼児から高校生まで指導している
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数