裏金問題について派閥、自身のことも含めて力強く雄弁を振るっていた宮澤氏。一連の事実に対して口止めされた、箝口令が敷かれたことも明かしては「しゃべるな!しゃべるな!これですよ!」と捲し立てる様子がニュースでも映し出されたのだが、その“指示役は誰か”を問われるとーー、
“数秒の間”を置いて「総理は違う」
「……総理は違いますね、はい。まあ、派閥、のほうから、でございます」
実際の受け答えでは質問から数秒間の間を置いた後に、一転して声のトーンを下げて岸田首相の指示ではなく、“派閥の指示”と証言したというのだ。
「派閥の象徴だった安倍晋三元首相、細田派から安倍派に“衣替え”後も派閥内で大きな影響力をもっていた細田博之前衆院議長らトップが亡くなったことで一枚岩ではなくなりつつあり、今後の身の振り方を考える議員も多いと聞きます。
そもそも政治資金パーティーの“悪習”は細田派時代に培われたとの声もあります。安倍派への風当たりは強まっていくわけで、安倍派からの“鞍替え”が増えてもおかしくはありません」(同・政治部記者)
裏切り、寝返りが当たり前。魑魅魍魎が蠢く政治の世界で生き残っていくためには、時に大勝負に出ることも必要ということか。