今年も早いもので、気づけばもう年末に。コロナ5類移行から初めての年末年始でもあり、クリスマスや久々の帰省、お正月などイベントが盛りだくさん!
そんな楽しみをさらに盛り上げてくれるもの、それは手みやげ。
大切に思う気持ちを手みやげに託して
「例えば、久しぶりに会う友人がコーヒー好きだったら日持ちして長く楽しめるドリップコーヒーのアソートやコーヒーに合うオススメのお菓子などをお取り寄せして。
大切な方には季節の珍しいものなど、いずれも会えてうれしい気持ちを品物に託し、コミュニケーションのきっかけになるものを選んでいます」
と教えてくれたのは、年間のお取り寄せが300回以上という、お取り寄せ生活研究家のaiko*さん。
まずはパーティーなどに招かれたときのデキる手みやげ、心得などを聞いた。
「お取り寄せ」は、記憶を呼び起こす幸せの“鍵”
aiko*さんにとってお取り寄せとは「おいしい思い出をつくり、幸せな記憶に再び出合う“鍵”のようなもの」。
子どものころ大好きな家族と行った旅先で出合った味や、ふるさとで慣れ親しんだ味、かけがえのない人と楽しんだ味。遠く離れてしまっても、お取り寄せでその“味”と再び出合えたら、そのときの会話や笑顔など、記憶が鮮明によみがえってくるという。
思い出は振り返るだけでなく、新たに重ねていくものでもある。
「いつか戻れなくなる“今”この瞬間を、おいしい思い出とともに記憶に刻むのも“お取り寄せ”なんです」(aiko*さん、以下同)
奥深い醍醐味(だいごみ)をあなたもじっくりと味わい、ひとつでも多く幸せな思い出をつくってみては。
相手に渡すまでの時間に“思い”をのせて
「その日を楽しみにしていたよ!」という気持ちがより伝わるよう、手みやげは相手のおうちの近くのお店などで買わないようにしているというaiko*さん。手みやげやギフトは品物が主役ではなく「なぜ贈りたいのか」その理由がいちばん大事。
「相手の顔を思い浮かべながら、どの品を贈ろうかと考えている時間、お取り寄せをオーダーしてから商品が届くまでの時間、手みやげとして相手にお渡しするまでのワクワク感……。目の前にいないその人のことを思う時間が、かけがえのない幸せだと考えています」
コロナ以前、以後のお取り寄せ事情は?
大切な人にもなかなか会えずおいしいものも直接食べに行けないコロナ禍で、注目されたのが「お取り寄せ」。
「おいしいものの幅が広がったのはもちろん、地域の名店が一致団結したセットを作ってお届けしてくれたり、おばあちゃんたちが里いもの皮をむくなど下処理した野菜セットも。より“人の温かさ”を感じるようになりました」(aiko*さん、以下同)
プチギフトを友人同士で贈り合う、「素敵便」も最近、話題に。
「私の周りで飛び交っていました。何でもない日に“忘れてないよ”“また会おうね”の気持ちと共に届く幸せ。会えないけど心の距離はより縮まった気がします」
5類移行後は、「コロナ禍にお取り寄せしたお店を訪れる旅行や、友人を招いてお取り寄せを一緒に楽しむなど、お取り寄せを介したコミュニケーションが増えたような気がします」