心配性?医療にお金をかける県は
「元を取りたい愛知県民、自然に任せる青森県民」
貯蓄額に続き、愛知県が1位を獲得したのは「保健医療」への支出額。家計調査で保健医療費とされているのは「健康の維持や疾病の治療、身体の矯正のために必要な商品およびサービスへの支出」。医療機関の受診料や、市販薬や栄養剤も含まれる。
「愛知県民は、いざというときの備えに対する意思に加えて“人生の元を取りたい”という気質も持ち合わせています。人生を謳歌し、元を取るには健康でなければなりませんね。
そのため、不安があればすぐに病院に駆け込み、健康維持のためにサプリメントも愛飲するのでは。
2位の京都府民の特徴は個人主義。自分自身の健康管理への熱心さゆえに医療費支出が増えるのでしょう」
愛知県民が、年間約23万円を健康維持にかけているのに対し、青森県民は約11万円と最少額を記録している。
「青森県の人々には“健康に執着しない”という特徴があります。よくいえば自然の流れに身を任せ、悪くいえば諦めが早い人が多い。“健康に悪いから”という理由で食べたいものを我慢せず、好きなもの、目の前にあるものを食べて暮らす。
そうした突き抜けた県民性が、保健医療費の金額にも表れています」
年間保健医療費が多い都道府県
第1位:愛知県(名古屋市) 23万5283円
第2位:京都府(京都市) 22万1139円
第3位:東京都(東京都区部) 20万8441円
第4位:静岡県(浜松市) 20万7243円
第5位:石川県(金沢市) 20万4074円