シャンシャンと中国で感動の再会
“未来を担う子どもたちの学びになるなら”と同書の制作に協力した高氏さんにも、パンダとの出会いやその魅力を語ってもらった。
「'11年の夏、仕事の空き時間にフラッと入園した上野動物園でパンダを見たのがすべての始まり。そのときに見たパンダは可愛いだけでなく、しぐさやシルエットが人間くさかったり、ユニークだったりと、とても魅力的でした」(高氏さん)
パンダに一目惚れした高氏さんは、その日のうちに上野動物園の年間パスポートを購入。翌日から毎日パンダ舎に立ち寄り、彼らの写真を撮るのが日課になったという。その後、パンダ専門のブログ『毎日パンダ』を立ち上げ、現在もパンダの可愛さを発信している。
「パンダの後ろ姿や寝ている姿は、脱力感があって大好きです! もちろん、正面を向いておいしそうにごはんを食べている姿もとても可愛い。春のごちそう『たけのこ』を食べているときは、顎が外れそうなほど大きな口を開けてかぶりつく様子が豪快だったり、幸せそうだったり、とても良い表情をしていて愛らしいです」(高氏さん)
コメント一つひとつから、パンダ愛があふれる。そんな高氏さんにとって、パンダの可愛さに気づかせてくれた、リーリーとシンシンも大切な存在だが、2頭の愛娘・シャンシャンにはより特別な思いがあるそう。
「シャンシャンが、誕生してから中国に旅立つまで、彼女の成長は国民的な関心事でした。私を含めて、多くの人が自分の子どものように成長を見守ってきたので、思い入れも深いです」(高氏さん)
シャンシャンの旅立ちも、笑顔で見送ったという高氏さんは11月、中国でシャンシャンとの再会を果たしたという。中国訪問時の『毎日パンダ』には、9か月ぶりにシャンシャンが登場。新しい環境に慣れたシャンシャンの様子を実際に見て「とっても安心しました!」と安堵の言葉を添えて写真を投稿している。