目次
Page 1
ー 体重は17kgも減り、痩せ細ってわずか28kgに
Page 2
ー 生きる目標を持てなくなって母は「死にたい」と
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ー 母が亡くなるまでの姿を見て、準備の大事さを痛感
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ー がんサバイバーだからこそ、命のありがたみや人との関わりを大切に

 '23年10月に母を亡くした邦子さん。「渡辺徹さんや笑福亭笑瓶さん、KANさんとの別れも。ここ最近はさよならを言うことが多いよね」自宅には手すりをつけ、エンディングノートに大切なことを書き込むなど、自身の老いや終活にも思いをはせる日々だという―。

体重は17kgも減り、痩せ細ってわずか28kgに

 10月18日に長い介護の末、母・昭子さんを看取ったばかりの山田邦子さん。

「先日、兄と弟、私の3きょうだいが集まって、納骨してきたのよ。そのお墓には約20年前に急死した父が入ってるんだけど今思えば、母が墓を決めて役所の手続きもしてくれた。今回は当然、その母がいないわけ。8歳下の弟は『お母さんがいないとわからないよ~』なんてオロオロして(笑)

 亡くなる少し前から昏睡状態だった昭子さん。邦子さんがロケから戻り、羽田空港に着いたタイミングでほっとしたように息を引き取った。

弟が『ねえやんが羽田着いたよ』って耳元で言ったそうなんです。亡くなったあと、弟は大号泣。私も悲しくないわけがないですし、後悔がまったくないわけではないですが、母はもう十分によく頑張ってましたから。その生きざまで最期までたくさんのことを教えてくれました

昭子さん84歳当時。若いころは似ていないと思っていたが、年をとるとだんだん母とそっくりになってきた
昭子さん84歳当時。若いころは似ていないと思っていたが、年をとるとだんだん母とそっくりになってきた

 昭子さんが弱ってきたのは5年くらい前のことだった。

同居する弟が母の面倒を見てくれていたんですが、2人とも体調を崩したことを黙っていたんです。ケガをしたあと動かなくなったのがよくなかったのかも

 昭子さんの体重は17kgも減り、痩せ細ってわずか28kgになっていた。

「以前から、母の生前整理を私が手伝っていたんです。まだ母が意思表示できるうちに化粧品やアクセサリーの一つひとつまで『いる・いらない』の仕分けをすることができたのはよかったです」