すごく皮肉なこと
生まれながらに優れた身体能力や頭脳を持つ人類・コーディネイターと、自然のままの人類・ナチュラルとの戦いをメインに国家間の闘争を描く作品。
「すごく皮肉なことですが、『ガンダム』が発信し続けている差別、紛争、戦いに対する思いというようなメッセージ内容は、作品が始まったころから現在までほぼ変わらないように思います。それは、人類があまり成長していない証しでもあると思うんです。本当なら、初期のガンダム作品を見て“もうこんな時代じゃないよね、古いね”と言える世界にならないといけないはずなので」
そして、なぜこれほどまでに長く多くの人たちから愛される作品なのかを続ける。
「『ガンダム』がすごいと思うのは、本質的なメッセージを伝えるだけでなく、アニメとしてロボットやモビルスーツというような“うわっ、すごい!”と純粋にワクワクさせてくれる要素もあるところ。今回の作品もそうですが、映像も美しいですし。そこが愛される理由だと思います」
今作を経験し、声優への思いが強くなったのではと尋ねると、
「もちろんです!ただ、肩書を一つに決めることも大事だと思いますが、僕はそっちの考えではなくて。自分の能力をどんどん出せる場がいっぱいあるとうれしいなと思います。それと、やっぱり映画が好きなので、海外、それこそアジアの作品のオーディションを受けてみたいですね。ここ数年は、あまり海外作品に挑戦できていなかったこともあるので。改めて、英語の勉強もしっかり取り組んでいきたいと思っています」
'24年プライベートでの目標
以前からハマっているキャンプに行きたいですね。去年はほとんど機会がなかったので。大河をやらせていただいたので、徳川家康にゆかりのある静岡県のキャンプ場もいいなと思っています。
ヘアメイク/宇田川恵司(ヘリオトロープ) スタイリスト/森田晃嘉