ここからが正念場、ファンに笑顔と元気を届けたい
迎航平(29)は小澤が「ぶっ飛んでいる」と評するメンバーだが、加入時は不安が尽きなかったという。
「B2takes!!はみんな個性が強い。僕は中身がすっからかんなので、心配だらけでした。でも先輩方に相談するとすごく親身に話を聞いてくれて、『周りが引き立ててくれるよ』と言ってくださり心が軽くなりました。同期たちもみんな面白いので、彼らがいい見本になっています」
歌唱力に定評のあるHIROKI(23)は、グループ内の仲のよさについてこう話す。
「先輩方が、僕ら年下メンバーの目線に合わせてくれるんです。だからこそ、僕らが伸び伸びできてるんだなって。仕事なので、ピリピリする場面もいっぱいあるけど、終わればちゃんと切り替えてくれる。そういう優しさや、器の大きさをすごくリスペクトしています」(HIROKI)
20歳の松田夢生は、小澤、IGUと干支が一緒だ。
「年齢はひと回り違いますが、すごくラフに接してくれるのでありがたいです。サウナも一緒に行きました! 年齢差を感じる部分を挙げるとすれば、先輩方が聴いている平成ソングがわからなかったときですかね(笑)」(松田)
まったくの初心者として加入したのが風岡史也(23)。名古屋で美容関係の仕事をしていたが、芸能活動をするため上京した。
「僕は完全に初心者だったので、最初は大変でした。ピーウィーさんに怒られることも多く怖かったです。一方でIGUさんがものすごく優しくて、それも怖かった(笑)」(風岡)
「新メンバーに対して、ピーウィーが厳しくして、僕が優しくしようって、担当を決めてたんです。アメとムチ作戦ですね」(IGU)
「絶妙なタイミングで、いいアメくれるんですよ(笑)」(風岡)
'23年の年末に行われた11周年記念ライブは、体調不良で急きょ欠席となったメンバーがいたため、全員でステージに立つことができなかった。今年の12周年ライブでは「絶対に全員で」とピーウィー。
「廉くんも戻ってきて、新メンバーも入って、今のB2takes!!は奇跡の11人だと思うんです。この1年は全員で同じ方向を向いて、頑張っていきたいです」(ピーウィー)
復帰して、もうすぐ1年を迎える小澤にとっても、これからが正念場だ。
「迎えてくれたファンの方のためにも、今度は僕が笑顔や元気を届ける活動をしていかなければなりません。年齢なんて気にしていられない(笑)。みんなの生きる糧になれたらうれしいです」(小澤)
取材・文/中村未来 撮影/佐藤靖彦