ファンファーストのポリシーで再集結?

 さて、元メンバーとの不和が取り沙汰されている木村はどうだろうか。

 木村は昨年9月7日、ジャニーズ事務所の会見後にInstagramへ、《show must go on!》というジャニー氏を彷彿させるメッセージを投稿して炎上して以来、好感度が下がったままになってしまっている。一連の騒動の余波で、主演ドラマや主演映画の制作が難航しているという報道も出ており、名誉挽回の方法を模索中といったところだろう。

会見直後の”ジャニーズイズム”「showmustgoon!」と投稿した木村(木村拓哉本人のインスタグラムより)現在は削除済み
会見直後の”ジャニーズイズム”「showmustgoon!」と投稿した木村(木村拓哉本人のインスタグラムより)現在は削除済み
【写真】解散後、香取慎吾がSMAP5人をイメージして描いた絵

 元日にスタートした木村のYouTubeチャンネルは、約1か月(2月1日現在)でチャンネル登録者数44万人を突破しており好調だが、インスタ炎上の汚名返上には程遠い。

 そんな旧ジャニーズ事務所とともにイメージダウンしてしまった木村にとって、起死回生の一手となりえるのが、SMAP再結成だ。

 もちろん、自身のイメージアップのためという利己的な動機だけではない。

 木村は2020年に行った初単独ライブでSMAP曲を熱唱するなど、メンバー間の溝はあったとしても、彼もいまでもSMAPを愛しているのだということは伝わってくる。そのため、再結成を願うファンのために、元メンバーに歩み寄る可能性はあり得るだろう。

 たとえば、2026年のデビュー35周年イヤーに向けて、ファンたちが大々的に再結成を望む声をあげていけば、それが元メンバーたちの背中を押す力となり、ファンファーストのポリシーのもと5人が再集結するかもしれない。

 本格的な再結成ではなく、“一夜限り”や“期間限定”という形になるかもしれないが、解散からちょうど10年の2026年の再結成というのは、決して夢物語ではない気がするのだ。

'89年、デビュー前のSMAP。いちばん後ろが当時15歳の森且行
'89年、デビュー前のSMAP。いちばん後ろが当時15歳の森且行
堺屋大地●コラムニスト、ライター、カウンセラー。 現在は『文春オンライン』、『CREA WEB』(文藝春秋)、『smartFLASH』(光文社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『日刊SPA!』などにコラムを寄稿。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。公式Twitter:https://twitter.com/sakaiyadaichi