犯罪被害への入り口
人間、生きていれば悩みは尽きない。そんなとき、ちょっとした助言を占い師に求めることもあるだろう。しかし、それが犯罪被害への入り口となる可能性もある。
「“このままでは災いが起こる”などと騙し、高額な商品を買わせたり、高額な鑑定料を請求したりする霊感商法が社会問題となっています。霊感商法は精神的に弱っている人の、心のスキマに付け込む悪質な手口です」(前出・社会部記者、以下同)
成田容疑者が行っていた占いは、《前世・守護霊。全部まとめて霊視占い》や《亡くなった方、ペットからのメッセージ》など、スピリチュアルな世界が連想される言葉が並ぶ。
「成田容疑者も“子ども”に関する言葉を被害女性に投げかけており、女性の弱みに付け込んだ形です。しかし、女性が被害を受けたときは、成田容疑者の言葉を信じ込んでおり、事件が表面化しなかったかもしれません。こうしたことから、成田容疑者は同様の犯行を繰り返している可能性は十分に考えられます」
警察の取り調べに対して成田容疑者は、
「マッサージはしたが、性的な目的はない」
と、容疑を否認しているという。インチキ占い師にはご用心だ。