診察室でグチが多く敵対的な態度をとる
胃がんと診断された病院に不満があり、別の病院に転院した50代男性・Bさん。前の主治医に対する罵詈(ばり)雑言が止まらず、診察が進まない。
医療や病院への不信感も強く、自分が思ったとおりにならないと「病院が悪い」と常に敵対的。問診をするのにも、治療方針を決めるのにも、ムダな時間がかかってしまった。
▼井岡先生から
「治療がうまくいくためには、患者さんと医師との信頼関係は欠かせません。グチのせいで診察が進まないのも困りますが、最初から敵対的な方は得てして思い込みが激しく、どこかで得た治療情報を頑固に信じていたりして、説明に苦労します。
『何かあったら主治医の責任を追及する』ような態度で、こっそり診察中の会話を録音する人もいますが、『家族にも聞かせたいので録音してもよいですか』など先に確認するのがマナーでしょう。
不信感をなくすには疑問や不安を抱え込まず、その都度医師に直接聞くことが第一。貴重な診療時間を活用するには、疑問点はリストにしておくのがおすすめ。聞き忘れがないように、次の診察まで不安を持ち越さないようにしましょう」