自転車で帰宅する女子中・高生を襲って有罪判決

 さかのぼること26年。 1998年1〜5月の間に、隣接する静岡市内の山間部でひとりで自転車で帰宅する女子中・高生を襲って婦女暴行などで有罪判決を受けた。

「いきなり腕をつかんで押し倒して乱暴したり、無理やり車に乗せて襲う手口。隣接市まで出かけて犯行を繰り返していた。好きな女性にはフラれ、歌手になる夢も破れたため犯行におよんだとしている。被害に遭ったのは13〜17歳の5人で“静かにしろ。殺すぞ”などと脅されていた」(全国紙社会部記者)

 犯行態様が悪質だったこともあり、複数の地元住民がこの犯歴を覚えている。当時は焼津市内のカラオケ店で働いていたという。

「イケメンでチヤホヤされすぎたのか道徳心に欠けるところがありました。おとなしくて無口な父親と、快活で社交的な母親は以前の逮捕後はしばらく姿を見せなくなった。ちょっと気の毒で、周辺は息子のことにはあえて触れないようにしてきたんですが、また逮捕されるとは、本人は何も反省していなかったんですね」(地元の女性)

 出所後、容疑者は立ち直っていたかのように見えた。静岡市内でネイルサロンを経営し、10人以上の若い女性スタッフを束ねる。サロンの紹介サイトによると、年商は1〜3億円。法人登記によると、運営会社を2012年5月に設立し、事業目的としてほかに美容室や飲食店の経営、アパレル商品の販売を掲げる。容疑者は代表取締役を務めている。

 同サロンを知る関係者は言う。

「いつもお客さんがいて繁盛している様子でした。ただ、店に行ったことのある知人女性は“応対の悪いスタッフがいるからもう行かない”とグチっていました。儲かっていたのかもしれませんが、経営者としての資質はどうなんでしょうね」(関係者)

 どれほどの女性の爪を輝かせようと、わざわざ東京まで出向き、心も身体も未発達な少女を食い物にした行為は許されない。