畑仕事、料理も一人でこなす、子ども5人、孫7人、ひ孫5人、玄孫4人の5世代家族の茨城県在住のおばあちゃんが、93歳のときに始めたYouTubeチャンネル『最強ばあちゃんときどき玄孫』が知らず知らずのうちに大人気。元気に畑仕事をする日常と、ときどき顔を出す玄孫たちとのやりとりが好評を得て、チャンネルを開設して3年ほどで、チャンネル登録者は10万人を突破。2024年2月には動画から派生した書籍も発売された。「年をとって新しい楽しみができた!」と喜ぶ最強ばあちゃん・ちよさんと、動画の管理・運営をしているひ孫・ゆいさんにYouTubeを始めたきっかけと、95歳を迎えてもまだまだ元気な秘訣を聞いてみた。
「こんなに素敵な高祖母がいたことを忘れないでほしい」
「私がテレビ(YouTube)に出るようになったのは、ひ孫のゆいのアイデアだな。最初は、内容がわからないので、『そうかい』って別に何とも思わなかったよ。それであとになって見せてもらって、まさか自分がテレビに映ると思わないからびっくり。何とも言えねえけど、嬉しかったなぁ」(ちよ)
ゆいさんはちよさんのひ孫にあたるが、普段は「ばあちゃん」と呼んでいるとのこと。ゆいさんが動画を撮り始めた理由は……。
「YouTubeを始めた理由は、いくつかあります。そのひとつは私の子どもたちをはじめ、ばあちゃんの玄孫たちのことがきっかけです。まだ幼い彼らに、『こんなに素敵な高祖母がいたことを忘れないでほしい』という思いがありました。
もうひとつは、やっぱり、元気に畑や料理をして、自立して暮らすばあちゃんの姿を多くの方に見てもらいたいという思いがあり、ホームビデオ感覚で始めました。番組は台本も演出もなし、ばあちゃんの日常を切り取るように、その自然体を撮影して公開しています。お気に入りの動画はたくさんあって選べません」(ゆい)