【がん】手術後のアフターケアにもお金がかかる
今は日本人の2人に1人ががんにかかる時代。死ぬまでにがんになる確率は、男性で66%、女性で50%というから決して人ごとではない。
「女性ならではの意外な出費といえば、ウィッグ。しかし、たいていの患者さんが必要となってから、いろいろ探しています」
がん治療で生じる脱毛に推奨されるのは、医療用ウィッグ。
「荒れたりかぶれたりしないように、やわらかくアレルギーを起こしにくい素材で作られています。その分、価格は高額なものだと30万円ほどするものも。装着するうちに汚れますから、洗髪するのと同様に洗い替えも必要で、支出は倍になります」
医療用ウィッグをどこで買えばいいのかわからない人のために、ほとんどの場合、病院にはパンフレットが準備されている。それを見て購入する人が多いのだが……。
「実は一般的なおしゃれ用のウィッグでも代用が可能です。それならかかる費用は数万円ということも。遊びにいくときはコレ、授業参観はコレと場面ごとに使い分けて、おしゃれを楽しんでいる方もいます」
医療用ウィッグは〈医療用〉という名前がついているものの、健康保険の適用にならないばかりか、医療費控除も対象外。それならアレルギーなどには十分に注意しつつ、市販のおしゃれ用ウィッグを試すのもあり。
ただし自治体により助成がある場合があるので、住んでいる自治体に確認するとよい。
乳がんの手術自体も情報を知っているか知らないかで金額が変わることがあるそう。