「撮影したのは1年ほど前。オーディションの末、俳優デビューしてから半年ちょっとのタイミングでいただいた役。僕でいいんですか?という気持ちでしたね」
大注目新人を特写&インタビュー
高校卒業後、役者を目指し上京した主人公の祐也(ダンス&ボーカルグループ THE RAMPAGEの鈴木昂秀)が恋人ともに帰省したことをきっかけに、幼なじみたちの人生が動き出していく青春群像劇『ただ、あなたを理解したい』に出演している野村康太。
彼が映画で演じているのは、祐也や仲間たちを温かく見守る無口な青年・春樹。
「初めて台本を読んだとき、登場はしているけれど、セリフがほぼなかったので、どうしたらいいんだろうと戸惑いました。
それと、碓井(将大)監督から、独特な雰囲気を醸し出してほしいということも言われて。瞬間、瞬間の春樹の感情や気持ちを監督と何度も話し合いながら撮影を進めました」
作品を見た人から「演じることが難しい役では?」と言われることが多かったという。
「ほんわかしている春樹と似ているところが多かったので、自分の性格の延長線上で演じることができたというか。そんなに苦労することはなかったように思います。
相手に寄り添う春樹のように、僕も相談に乗ったりすることが多いですし。言葉よりも表情なんかで思いを伝えるほうが得意なところも似ていますね」
同年代の共演者が多い撮影現場に行くのが楽しみで仕方なかったと笑顔をみせる。
「僕、すごい人見知りなんです。祐也を演じた(鈴木)昂秀くんから“どうやって距離を縮めようか考えた”と言われたくらい、最初はものすごく静かな子だと思われていたみたいで(笑)。
それが、男性キャストのみんなとは毎晩、一緒に大浴場に行くくらい仲良くなりました。しょっちゅう一緒に食事もしましたし、昂秀くんがゲームを持ってきてくれたので、みんなで遊んだりもしました」