2位にランクインしたのは、麻生太郎副総裁。522票を集め、3位とは300票もの大差をつけた。
「失言が多すぎるし、官僚の書いた文章を読み上げて、漢字の読み方も知らない。国民を見下している人に政治家の資格はない」(61歳・新潟)
「女性蔑視、上から目線という時代錯誤の頭の中、マフィアのようないでたち、どこから見ても“国民のために働く議員”という姿から遠すぎる」(70歳・鹿児島)
これまであまたの失言をしてきた麻生氏だが、最近も上川陽子外相の外見についての発言で、批判を浴びた。
「国民にはきっと理想の総理像があるはず。しかし、岸田さんも麻生さんも、そこから大きくかけ離れているのだと思います。なにより、国民のために働いているという感じがまったくせず、自分のために政治をやっている人だという印象を受けますよね。国民のために汗をかいているなら、こんな声は出てこないはず」(角谷氏)
そして最多の得票数となった1位は556票で“落選してほしい議員はいない”だ。
「議員のことを何も知らないので誰に落選してほしいかもわからない」(27歳・愛知)
「誰が落選しても変わらない。でも野党に政権交代はしてほしくない」(51歳・新潟)
「今や個人の問題ではないと思う。誰がなっても変わらない。総入れ替えしてほしいが体制が変わらなければ同じだと思う」(65歳・神奈川)
「どの議員も大差なく、1人が落選したからといって何も変わらない」(56歳・東京)
回答には、政治への無関心がある一方、諦めの声も多数を占めた。それだけ国民が日本の政治に絶望しているということだろう。しかし、この点について角谷氏からは、こんな言葉が。
「政治家から“政治に興味がないし選挙も行かない。そのうえ文句も言わず税金を払ってくれるなら、それは天使のような国民だ。やりたい放題できて最高じゃん”と言われたら、どう思いますか? 失礼だと感じますよね。政治への興味を持てなかったり、諦めたりしてしまうのは、政治と国民の距離が遠く、自分が政治にどう影響しているのか、ピンとこないからだと思うんです。でも、自分の財布から勝手にお金を持っていかれたら怒りますよね? それと同じことが起きているんです」
そして、こう呼びかける。
「自分たちが政治に対して無力だと諦めているなら、それは大きな間違いです。いい人を見つけるのは難しいかもしれないが、ダメな人なら簡単にわかる。ダメな人を当選させないためにも、必ず選挙に行き投票しましょう。劇的な変化はないかもしれないが、あなたの1票が、少しずつ政治を変えていくんです」
私たちの手で今の政治家を変えていかなければ、日本の未来は潰える──。