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ー よみがえったエッフェル姉さん

 どこまでもキーワードが付きまとう。

 これがプラスワードだったら絶好のキャッチフレーズになるが、残念ながらマイナスワードのオンパレード。

「歌舞伎町」に「高級ラブホ」に「赤ベンツ」。

 自民党の広瀬めぐみ参議院議員不倫が、『週刊新潮』によって暴かれた。おりしも、永田町では、岸田総理出席の元、政倫審が始まったまさにその日に、永田町を駆け巡ったニュース。

 国会議員が使いそうな赤坂や霞が関など永田町近辺のホテルなら、さもありなんとなるが、なにゆえ歌舞伎町? 高級ホテルなら地下駐車場の出入りをされれば、なかなかメディアも追跡に苦労するが、歌舞伎町の、出入り丸見えの駐車場なら、追跡側に苦労は要らない。

 ご本人は弁護士出身だけに、不倫がバレたら何もかも失うことは重々承知の上で、57歳という分別もあるはずなのに……。カナダ人サックス奏者のエッフェル塔の前でもついついはしゃいでしまったのか。ラブホで不倫相手と過ごした後、そのまま国会審議に出席するのだから、働きものというかタフというか。

自民党・広瀬めぐみ議員との不倫が報じられた、カナダ人サックス奏者のアンディウルフ氏(公式インスタグラムより)
自民党・広瀬めぐみ議員との不倫が報じられた、カナダ人サックス奏者のアンディウルフ氏(公式インスタグラムより)

よみがえったエッフェル姉さん

 一連の取材は、「昨年の『エッフェル騒動』の直後から、極秘で動いていたようですよ。週刊新潮のカメラマンには、写真週刊誌フォーカスで培われたノウハウが受け継がれていますから、狙われたら最後かと」と関係者は明かす。

 すでに人々の記憶から消えかかっていた“エッフェル騒動”“エッフェル姉さん”なるワードも見事によみがえった。

世間的には非難を集めるでしょうけど、週刊新潮の写真、ご覧になりました? 恋人つなぎをして、軽やかに歩いて、恋しているっていう感じの浮遊感が伝わってきます。本当にうれしそう。カメラマンもうまい表情を押さえますよね」(スポーツ紙社会班記者)

 広瀬議員は記者に直撃され、写真を見せられ、あえなく白旗を上げたが、修羅場はこれから。夫は弁護士、子どもも2人。夫が、歌舞伎町で恋人つなぎをしている妻の表情を、どんな思いで見るのだろうか。ちょっと切ない。

 広瀬議員の対応は案外素早く、すでに公式サイトで「深くお詫び申し上げます」と謝罪。そこまでならいざしらず「今後は、家族を大切に、また応援してくださる皆様の信頼を回復できるよう、なお一層の努力をかさねてまいりますので、どうか引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます」という。実に厚顔なコメントを続けた。鋼のメンタル級だ。

 夫が許すのか、有権者が許すのか。ここがもしフランスだったら、政治家の不倫には寛大だったのに、残念ながらここは日本。一線を超えないために理性を働かすことができなかった広瀬先生に、世間の向かい風は厳しいが、ご自身が宣言した通り、くれぐれも家族を大切に。

〈取材・文/薮入うらら〉