上皇ご夫妻からのお茶会へのお誘い
5歳でブラジルに移住し、現在もブラジルに住む二宮正人さん(75)は、過去に上皇ご夫妻、天皇陛下、秋篠宮さまの訪伯時に通訳を担当した。
「最初の海外公務として、愛子さまにはぜひブラジルに来ていただきたいです。多くの日系人が大歓迎することでしょう」(二宮さん、以下同)
二宮さんは、今までの皇族の方々との交流を振り返る。
「'78年、当時皇太子ご夫妻だった上皇ご夫妻が来伯した際、通訳を務めました。移動中の空き時間に、侍従職の方から、ご夫妻が私と話をしたいとおっしゃっていると聞いて、大変驚きました。ご夫妻から、“ふだんはどのような活動をされているのですか?”“東京に住んでおられるのですか?”など、たくさん質問をいただきました。そして“近いうちお茶にお招きしたいと思います”とおっしゃったんです」
想像もしないお誘いに、当時は社交辞令と受け取った二宮さん。しかしその後、侍従職から“あの時のお約束を果たしたいので、ご都合いかがですか?”という電話が。
「通訳を務めた翌年、'79年の2月、東宮御所でのお茶会にお招きいただきました。それ以降、コロナ禍前までは毎年お誘いをいただきました。基本的におふたりから、ブラジル日系社会について質問をされます。“あの時、お目にかかった方はお元気ですか?”“あの時訪問した老人ホームはどうなっていますか?”と気にかけていらっしゃって。ブラジル日系社会へのあたたかいご関心や、思い入れを感じ、大変名誉なことだと感じました」