“しー画伯”の作風は
2023年の第107回二科展絵画部は応募数1755点に対して入選者数681人、入選の割合は38・8%。1人で複数点数を応募可能なので、かなりの確率で入選できそうに思えるが、
「美術界では、妥当な数字だといえます。デッサン力、色彩構成力のほかに画面の構成力が入選の基準になると思います。二科展の審査は、全応募作品を審査室で数日間かけて、個人名を読み上げず作品本意で挙手によって行うので、芸能人だから入選するということはなく、実力で皆さん入選されていると思います」(浦島さん、以下同)
工藤の作風は1970年~80年代にフランスで活躍していた画家のような、パステル調の淡い色彩の組み合わせが特徴だという。
「お父さんの工藤勘七さんも二科展に出品されている画家なので、ある程度は『どのような作品が入選するか』は、絵を描く前から感覚的に身につけていたように思います。二科展だけでなく、日展、院展なども『入選する作風』があり、それを身につけるのがキモだったりします。
そういうアドバンテージがあってもなくても、多忙なのに毎年、絵を描いて出し続けているだけでもうすごい。東京マラソンに20年連続出場しているようなものです。本当に好きでないとできないことです」
娘たちのプロデュースもこなしながら、プロ顔負けの絵も描けるとは、さすが“しー画伯”!