その前向きな姿勢は今、世界を向いている。
「これまでドラマやミュージカル、歌などいろいろなお仕事を経験させてもらい、コロナ禍があけてからは再びスタートラインに戻ったような感覚なんです。若いころに歌っていた歌を歌い直したり、新しくジャズなどにも挑戦したいですね。“シニアのアイドル”として世界を回れたらいいなぁと思っています!」
50年以上体形をキープする健康法とは
由美かおるさんが日々、実践している呼吸術の基本形。全身の力を抜いてのびのびと行いましょう。
基本の若返り呼吸法
1・上半身の力を抜いて足は肩幅に開き、背筋がまっすぐになるように立ち、膝を少しゆるめる。両手をおへそから数センチ下にあるコア(ハートの位置)に置いて鼻から吸って口から吐くを繰り返す。
2・足裏に向けて、息を細く長く吐きながら約10秒かけて、つま先まで手を下ろし、全身の力をゆるめて無理のない範囲で最後まで息を吐く。
3・身体を起こしながらゆっくりと鼻から息を吸い、約10秒かけて足裏を通り、コアにためるイメージで。この間、肛門を軽く引き締めて、呼吸と一緒に気が上がらないように意識する。
4・息継ぎをしながら手を腰に回す。息をさらに吸い上げ、胸にためるようなイメージで。
5・背中から首、頭頂へとさらに約10秒かけて息を吸い上げ、息継ぎをして頭頂のさらに上まで息を吸い上げたら、苦しくない程度に軽く息を止める。
6・呼吸を止めたまま息と手をコアへ下ろし、1の姿勢に。息を約5秒止め、無理のない範囲内で足裏に向けてゆっくりと細く吐く。一連の動作を4~8回続けて行う。
取材・文/熊谷あづさ
ゆみ・かおる 1950年生まれの女優・歌手。17歳のときにテレビ番組『11PM』でデビュー。近著に『由美かおる ブリージング・レッスン 人生100年時代を生き抜くための神呼吸術』(白秋社)。