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ー 一昔前は“ギリギリセーフ”という見方もあった
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ー 現在が“未来から見た過去”だということの恐怖

 

 過去の行いが掘り起こされ問題視されているダウンタウン松本人志(60)と指原莉乃(31)。

 過去が現在に影響を及ぼしているわけだが、現在が“未来から見た過去”であることを考えると、なんだかとても恐ろしいのだ。

一昔前は“ギリギリセーフ”という見方もあった

 松本は『週刊文春』による性加害疑惑報道に、裁判で闘うために芸能活動休止中。裁判の主な争点は性加害があったか否かだが、既婚者である松本が性行為もあったかもしれないホテル飲み会を、何度も何度も開いていたということについてもバッシングが飛び交っている。

 ただ、主な争点となっている都内高級ホテルでの飲み会が行われたのは2015年。言ってしまえば一昔前だ。

 もちろん性加害については一昔前だろうがなんだろうが関係なく、裁判で性加害があったと認められたら松本は償うべきだが、ハレンチな飲み会そのものに非難の声が出ているのはいささか気の毒にも感じる。

 たしかに既婚者が合コンに参加して性行為もしていたのだとしたら、不倫になるわけで倫理的におかしいし、松本は2019年にもたむらけんじらと大阪の高級ホテルで飲み会をしていたとも報じられているので、“一昔前”とするのは少々強引かもしれない。

 しかし松本クラスの大物芸能人であれば、それぐらいのゲスな女遊びをしていても“ギリギリセーフ”という見方があったのも事実だろう。

 一方、指原が松本問題について、「8年前のことっていうニュアンスも私はすごくよくないふうに思います」とコメントしていたことに端を発し、過去のバラエティー番組での所業が掘り起こされて炎上していた。

 2014年放送の『HKT48のおでかけ!』(TBS系)にて、当時10代前半の少女だったメンバーに、指原が強引にキスしていたシーンが放送されており、その過去の映像が掘り起こされて問題視されているのだ。

 放送で「サシハラスメント」という造語のテロップが入っていたので、テレビ局側もセクハラ行為に該当するかもしれないという認識はありながら、あえて茶化してギャグのようにしようとしていたことが推察できる。

 要するに10年前はテレビ局のコンプライアンスが現在よりもだいぶゆるく、セクハラの可能性はあるものの、エンタメとして“ギリギリセーフ”という線引きだったのだろう。

 この指原の行為について報じたネットニュースには、次のような賛否両論のコメントが寄せられていた。

《当時はOKだった事が今はNGなんてのは世の中に溢れてる。 今のコンプライアンスを同じレベルで十年前、二十年前も違わず守れてたか?って言うと自分も含めてかなりの人が守れてないんじゃないでしょうか。 過去の行為を今のコンプライアンスに照らし合わせるのはやり過ぎだと思います》

《積極的に歓迎されたものではなかったとしても、当時、黙認されていたものを掘り返してどうこう叩くのは違うと思う。当時から批判していたならばともかく。そして、実際に当時から批判していた人も少なからずいたと思えば、世間全体の無関心や感度の低さも問題だった》

《松本さんの件で時間が経っても同じように扱うべきだと指原さん本人も言ってるので、10年前の事だからで済ませてはいけないんじゃないかな。 ていうか10年前でもダメでしょ? 10年前でも大人が中学生に無理矢理キスするのはアウトだと思う》

《過去でも法令遵守はあった。その法令が緩かった、意識が低かっただけ。 個々の相手への思いやり、思う意識が低かった。 今も昔もセクハラなどのハラスメント、暴力、暴言はやられたら嫌は同じです。 現在で昔の事を裁くのは無理と思いますがその意識変わってますか?が重要。 週刊誌の暴き方が良いか分からないが相手がある場合の昔の言動は反省すべきところは猛省して欲しい》