目次
Page 1
ー 取調べ中にもひと暴れした金髪シンママ
Page 2
ー 容疑者の母親を直撃
Page 3
ー 上腕にタトゥー「やんちゃで目立つ子」

 

「女に刃物で刺された。(女は)今もいる。痛い、痛い」

 千葉県銚子市内に住む42歳男性から切迫した110番通報があったのは3月3日の日曜日、午前3時40分のこと。

 県警銚子署の警察官が男性の自宅に急行すると、背中から血を流して倒れている男性を発見。男性の近くにいた同市犬若に住む自称会社員・加瀬奈菜江容疑者(36)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。通報されても逃げず、その場にとどまっていた。

「被害男性は左右の肩甲骨の中間を刃物で突き刺されていた。県内の病院に救急搬送されたが、搬送時から意識があり、命に別条はない。治療で入院中のため回復を待って事情を聴く。ふたりの関係性についてはいくつか情報を得ているが、捜査中でもあり詳細な回答は差し控えたい。ただ、見ず知らずの女が乗り込んできて刺したわけではなく、以前から面識はあったようだ」(捜査関係者)

 同署によると、加瀬容疑者は殺人未遂容疑について黙秘している。現行犯で捕まりながら口を閉ざすとは、よほど話したくない“事情”があるのだろう。

取調べ中にもひと暴れした金髪シンママ

 凶器は容疑者が持ち込んだのか、被害者宅にあったものなのかわかっていない。同署は現場から刃物を押収しているが、犯行に使われたものかなど慎重に裏付け捜査をしている。

 その取り調べ中、容疑者はひと暴れして余計な罪状までつけてしまった。

「取調室で机を挟み対面で署員が取り調べをしていた3日午前5時26分ごろのこと。“なぜ、やってしまったんだ?”などと尋ねて逮捕直後の言い分を記す『弁解録取書』の作成中、いきなり手を伸ばして机の上に置いてあった同書をつかみ取り、引きちぎった。冷静な心理状態ではなかったとみられる」(同・捜査関係者)

 この公文書毀棄容疑については「公文書を破りました」と素直に認めているという。

 容疑者宅は海に近い一戸建て住宅。周辺に水産加工場や船宿が点在する港町で、近隣住民らによると、十数年前に居抜きの賃貸物件に両親らと引っ越してきたという。