目次
Page 1
ー タイを私的に訪問した秋篠宮ご一家
Page 2
ー 佳子さまは少し緊張した表情
Page 3
ー アジアに関心を持つようになった

「以前からタイの王室の方とは、お目にかかってお話しする機会はよくありまして、タイの国王陛下、王妃陛下とお話をしていたときも私たちの子どもたちのことについて大変関心を示してくださいましたし、いつか連れてくればというお話もいただいておりました。(略)そのようなことで、タイに連れていったわけですが」

タイを私的に訪問した秋篠宮ご一家

バンコクの観光名所、チャクリー・マハ・プラサート宮殿を訪れたご一家
バンコクの観光名所、チャクリー・マハ・プラサート宮殿を訪れたご一家

 秋篠宮ご一家の4人は、2003年8月7日から21日までの約2週間、タイを私的に訪問した。次女、佳子さまは、このとき学習院初等科3年生で8歳。姉の小室眞子さんと同じく、初めての海外旅行だった。

 秋篠宮さまは、この年11月に行われた誕生日会見で記者たちから「タイにお子さまをお連れになろうとした理由、また実際にご訪問されて、お子さまにとってどのような意義や変化があったと感じていらっしゃいますか」と尋ねられ、冒頭のようにタイ旅行の経緯について説明した。

 8月8日、ご一家は首都・バンコク市内にあるチトラダ宮殿にシリントーン王女を表敬訪問。玄関前で王女の出迎えを受け、秋篠宮さま紀子さま、続いて眞子さん、佳子さまの順番で車を降りた。ピンクがかった白いワンピース姿の佳子さまは、王女と握手をして丁寧にお辞儀をし、その後、室内で王女と4人はなごやかに歓談した。

 翌日、ご家族で職業訓練施設「サポート財団訓練センター」を訪れた際の佳子さまは、淡いピンクのワンピース姿だった。ニワトリの置物作りや女性たちが刺しゅうをする様子などを熱心に見学した佳子さまは、時々、母の紀子さまに質問をしたり、説明を求めるようなそぶりを見せた。

 タイの東北部に移動した一行は、ウボンラーチャターニー大学で行われた、秋篠宮さまの名誉博士号(農学)の授与式に臨んだ。大学幹部や大勢の学生たちが待ち受ける中、白いワンピース姿で白色のハンドバッグを持った佳子さまは、両親や姉と同じく歓迎の花束を受け取った。