月9のファンタジー作品ががっかり1位に

 そして不名誉な1位に輝いてしまったのは、永野芽郁主演のファンタジー系ラブストーリー『君が心をくれたから』(フジテレビ系)。

「ファンタジーでもダークのほうで、ヒロインに降りかかる不幸がヘビーすぎて、月曜の夜から見ていられない」(北海道・45歳)と、ヒロインが五感を奪われるという過酷な設定に多くの人たちが拒否反応を示したもよう。

次から次へと襲いかかる不幸のわんこそば感にお腹いっぱいですよね(苦笑)。脚本の宇山佳佑さんは泣ける純愛小説に定評のある作家さんだそうですが、このお話はドラマにするより小説にしたほうがよかったのでは?

 小説なら五感が失われる設定も受け止められる気がするけど、役者がそれを演じると生々しいし、ふとしたシーンに違和感を抱いちゃう。オリジナル脚本なのに、実写化が難しい原作に手を出しちゃった感があるんですよね」(カトリーヌさん)

 6位以下では10位の『離婚しない男ーサレ夫と悪嫁の騙し愛ー』(テレビ朝日系)のやりたい放題ぶりが目に余った。「篠田麻里子さんは起死回生を狙ったのかもしれないけど、こんな下品な新境地でいいのか。小池徹平さんのセリフもひどいし、笑えるというよりも見ていて痛々しくなる。トンデモドラマ好きの私もドン引きでした」(カトリーヌさん)

ハマった冬ドラマ

 続いてはハマった!部門。5位は心が読めるヒロインと年下の韓国人留学生との恋を描いた『Eye Love You』(TBS系)がランクイン。

二階堂ふみ
二階堂ふみ

「留学生のチェ・ジョンヒョプさん演じるテオが可愛い。片言の日本語にキュンとする」(東京都・40歳)、「心が読めるヒロインの設定をすごくうまく使ってる。ロマンチック・ラブストーリーはこうじゃなきゃ」(神奈川県・37歳)と韓国人男性との恋愛にファンタジックな設定をうまく絡めている点が高く評価されているようだ。

二階堂ふみさんが好きになるのがチェさん演じる韓国人留学生で、韓国語で考えるから心の声は聞こえるのに意味がわからない。この人とだったら普通の恋愛ができるっていう、この設定は見事。

 テオは大好きってしっぽを振る大型犬みたいなんですけど、拙い日本語で懸命に愛情表現するからあざとく感じないんですよ。韓流好きにも刺さる内容で、オリジナルでこういうドラマが作られるのは素晴らしい」(カトリーヌさん)

 4位は『正直不動産2』(NHK総合)。山下智久の連ドラ復帰作の続編だ。「不動産業界の裏側を理路整然とぶっちゃける山Pが最高」(千葉県・29歳)などの意見が。

ドラマ『正直不動産』で主演の山下智久
ドラマ『正直不動産』で主演の山下智久

「山下さんがウソがつけなくなるという、これもある種のファンタジー設定ですけど、描かれるリアルな不動産問題との兼ね合いがちょうどいい。新キャラの“おディーン”(フジオカ)様もめちゃくちゃ面白かった。勉強にもなるし、安心して見られます」(カトリーヌさん)