台本を見て「もう本当にどうすんの!?」
少年期にまひろ(吉高由里子、後の紫式部)と出会い、互いに惹(ひ)かれ合う。注ぐまなざしは熱く、ピンチには必ず駆けつける。そんな道長に“色気がすごい”と女性視聴者はざわめいている。
「あははは。ありがたいですけれども、また同時にプレッシャーも感じますね(笑)」
その色気の出し方について聞いてみると、
「衣装、メイク……ひとりでやってるわけではないというところかなと思います。いちばんは、大石さんの世界観が確立されているので。逆にその邪魔をしないことを考えています。
『知らなくていいコト』でも大石さんの台本には“カメラを構える姿がなんともセクシーだ”とかあって。“もう本当にどうすんの!?”みたいな(笑)」
まひろと道長。ふたりの気になる今後は?
「やっぱり言葉で表せられるような惹かれ合いの強さじゃないんですよね。ふたりは、どこに惹かれるか、どこを憎むかが同じというイメージかな。そこを含めての“ソウルメイト”。くしくも出会ったふたりが、どんなに会わないようにしていてもつながってしまうというイメージ。
まひろは、先に言ったことと真逆のようなセリフを言ったりするんですね。でも、どっちもウソじゃない。大石さんっていう人は、なかなかいけずなシーンを書きますな(笑)。吉高さんと協力してバディを組んで、大石さんが描くこの“厄介なもの”に挑んでいるという感じがしますね」