この偉さを超える役はないかも
今後の道長は政治と“本当の自分”とのギャップに葛藤しながらも、頂点へと上っていく。
「今後、この偉さを超える役もなかなかないかもしれないですね(笑)」
権力者を演じることには、楽しさも難しさも。
「道長に関しては、やっぱり“最高権力者”だと思わないことかな。結局、ひとりの人間であるから。当然、そういう差配や帝の方向性を導く瞬間はあるけど、第9回の出来事はベースにあると思います」
道長とまひろが懇意にしていた散楽の一員・直秀(毎熊克哉)。実は義賊で、衝撃的で悲しい死を迎えた。
「よかれと思ってやったことが、悲劇につながった。不毛なことに初めて直線的にぶつかった。
今後、道長の“民を思う”という部分が結構出てきますが、やっぱりあの出来事と、末っ子でのんびり屋気質であったことは大事に。そうでなければ、最高権力者もふわふわしたものになってしまう気がしています」