木梨憲武の次男でアーティストの銀士(GINJIKINASHI公式HPより、一部編集部加工)
木梨憲武の次男でアーティストの銀士(GINJIKINASHI公式HPより、一部編集部加工)
【写真】「古い芸人の悪いとこ全部」セット破壊、後輩芸人に蹴りを入れる木梨

 1982年に『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)でグランプリを獲得すると、その“破天荒”な芸風がウケて1980年代から90年代のテレビ界を席巻。『みなさん』をはじめとするレギュラー番組は軒並み高視聴率を記録し、“お茶の間”の中心にいたとんねるず

 しかしコンプライアンスにTPO、セクハラ・パワハラが問題視される平成終盤と令和において、彼らの芸風は「時代遅れ」とされて、バラエティでの活躍の場は地上波から消えてしまっている。

空気を読まない、職人気質の木梨

 かつてキー局の人気バラエティ番組に携わったベテラン放送作家によると、

「番組内で“不適切な言動”があればSNS上で炎上騒ぎとなり、ネットニュースで報じられて局も叩かれる時代です。現在はYouTuberとしても活動するタカ(石橋貴明)さんも、地上波に出る時は番組や出演者に迷惑をかけないよう気を遣っていると聞きます。

 一方でいい意味で言えばマイペース、悪く言えば空気を読まない、スタイルを変えない頑固者で職人気質のノリさん。僕らみたいな古い人間は予告動画にワクワクしますが、放送後に炎上しまいかとヒヤヒヤする内容でもある(苦笑)。

 昭和や平成初期のパワー系のお笑いは賛否は起きますが、コンプライアンスで凝り固まったおとなしいバラエティーが多い中で、実は視聴者ウケがいいとの見方もあります。本来は昭和くさい芸風の千鳥らとの絡みは楽しみではありますよ」

 昭和レトロブームの中で、お笑い界にも「時代を先どるニューパワー」が返り咲くか。