澤井:そのテンションでいまも続いてるんですね。
森田:いまでも基本的に、ウチのYouTubeってお金かかってなくて、適当に事務所に集まって、そのままカメラ回してみたいなパターンが多いんすよ。僕ら入れて4~5人で、カメラも1~2台で撮ってて、その中で何やろうかって考えてるんで。
東ブクロ:たしかに規模感は、テレビとYouTubeで全然違うよな。
東ブクロの思い出に残る番組
森田:むしろこれぐらいの方が、楽で緊張せずにできるやんって思いますね。たまに佐久間さんのYouTube企画に(『佐久間宣行のNOBROCK TV』)行くと「いやもうテレビやん」って思うから(笑)。
もちろん動画のクオリティは意識しますけど、規模に限界もあるから、もう無理なもんは無理だと割り切ってますね。『裏さらば』なんか飯食ってダラダラ喋ってるだけなんで、本当にその場で思いつきです。
澤井:芸人さんからすると、どんな作家さんだと一緒にやりやすいですか。
森田:雑談から企画が生まれることが多いんで、やっぱり雑談力というか、社交性みたいなものはあったほうがやりやすいですよね。喋っていて嫌じゃない人っていうのは、意外と大事だなって。
芸人はやっぱり人見知り多いし、芸人の企画をいかに聞いてくれるかってとこがあるから。作家が潤滑油みたいに動いてくれると助かるかな。めっちゃ偉そうやけど(笑)
澤井:いやいやめちゃくちゃ参考になります! 作家も人見知りめちゃくちゃ多いので。逆に、テレビの大きい特番で、面白かった番組ありますか?
森田:意外と知られてないんですけど、読売テレビの『超懐古心理遊戯 チャイルドプレイ』はおもろかったすね。じゃんけんとか黒ひげ危機一発に賞金をかけて、プレイヤーが駆け引きしながら一攫千金を目指す番組なんですけど、めちゃくちゃ脳汁が出て見応えありすぎたっすね。福本先生(『賭博黙示録カイジ』などを手掛けた漫画家の福本伸行)の話なんじゃないかって(笑)
東ブクロ:演者も良かったよな。岡野とか、マミィの酒井(貴士)とか出てくれてな。
澤井:ブクロさんはいかがですか?
東ブクロ:僕は大阪の松竹阪時代に、東京で初めてロケするぐらいの時にやったフジテレビの『ロケットライブ』って番組ですね。
当時、僕らがキングオブコント準優勝で1000万円を逃したのをきっかけに、赤坂のTBSからフジテレビまで1000万円を運ぶっていう番組があって。スタッフさんが自腹で1000万を下ろしてきて、それを僕らで紙の袋に入れて、レインボーブリッジわたるみたいな(笑)。「うわ~これが東京のテレビか!」ってなったのを覚えてますね。
澤井:実は、『大悟の芸人領収書』って番組が春から日本テレビでレギュラーになり、その作家を担当しているんです。芸人さんに「落としてほしい領収書」を持ってきてもらって、そのお金を使った理由をプレゼンして、大悟さんが面白いと判断したら、番組が金額を肩代わりするって番組でして。お二人はなにか落としたい領収書とかありますか?
森田:おれ『ラヴィット!』で買わされた、658万円のレンジローバーと、488万円のロレックス、計1000万を落としてほしいよ。でもどうやって説得するん?(笑)
澤井:吉村(崇)さんもレンジローバーを落としに来てましたけど、普通に承認されなかったです(笑)