『桃鉄』は、ゲームをスタートする際、最終的に勝敗を決めるまでの“期間”を1年ごとに設定できる。冒頭の印刷物には《10年以上プレイ》と書かれているが、“教育版”は3年までしか遊ぶことができないという。
とはいえ、学校の宿題になるぐらいなのだから、子どもたちにとっては学習効果があるはず。SNSでは、
《確かに桃鉄やっていると都道府県を覚えられる》
《桃鉄で地名覚えた人はけっこういるはず》
《特産品は覚えるかもね》
《桃鉄で各地方の特産品・グルメを知れるから、旅行に行ったときでも、その知恵は活躍する》
《息子は桃鉄で地理や歴史、人間関係の勉強もできた》
などと、自身の体験から“勉強になった”との声が。
『ボンビー』はなし!?
日本全国には、長万部(おしゃまんべ)、十六島花(うっぷるいばな)、吹田(すいた)、学文路(かむろ)、豊見城(とみぐすく)などの難読地名が山ほどある。これに加え、各地の名物や特産品も一緒に学ぶことができるのだ。
「“教育版”は、ニンテンドースイッチで発売されたソフトをWEBブラウザで動作させるための制作などを経て、2023年初頭から提供を開始しています」(コナミの担当者、以下同)
“教育版”と“通常版”の違いは?
「“教育版”には管理ツールが実装されていて、先生がプレイ時間、中断や再開などをコントロールすることができます。北海道から九州・沖縄までを7つのエリアに分類しており、授業のカリキュラムに合わせて一部地域を指定してプレイすることが可能です」
通常版ではプレイヤーの物件を勝手に売ってしまうなどの妨害をする憎き貧乏神『ボンビー』が登場する。これに悔し涙を流した人もいるのでは。
「子ども同士のトラブルに発展する可能性のある要素は排除しており、“教育版”に『貧乏神』は登場しません。アイテムを使って、誰かを指定して攻撃することもできないようになっています」