大谷翔平と妻の田中真美子さん(ジョン・スーフー氏のインスタグラムより)
大谷翔平と妻の田中真美子さん(ジョン・スーフー氏のインスタグラムより)
【写真】どこか気になる“代打通訳”のアイアトン氏、リアル“華麗なる一族”な写真

「水原氏がいなくなったことについて、ロバーツ監督は“緩衝材がなくなり、大谷はチームメートとさらに関わり合っているのがわかる。試合中に直接、彼と話し合うことは良いことしかないと思う”とメリットを説明していました。大谷と他の選手が直接コミュニケーションを取る機会も多くなるでしょう」

 水原氏からアイアトン氏に変わり、大谷にはどんな影響があるのか。前出の梅田さんによると、

水原とアイアトンの決定的な違い

アイアトン氏は水原氏のようにプライベートまで関わってくれるような人ではありません。大谷選手も結婚して、奥さまとの時間も大切にしたいでしょうし、タイミングとしてはある意味、ちょうどよかったと思います。大谷選手の英語力も日常会話は問題ないですし、コーチの細かい指示などをアイアトン氏が助ける形で十分。より早くチームに溶け込めて、それがいい作用を生むかもしれません

 前人未到の記録を目指せる可能性もある。

「水原氏は野球経験がありませんでしたが、アイアトン氏は元野球選手で、経験を積んできた分析の“プロ”。そういった存在が近くにいることは、心強いでしょう。

 大谷選手は昨年、2度目のMVPに輝きましたが、それは二刀流での活躍が評価されての受賞でした。ですが、昨年に受けた右肘の手術の影響で今年は二刀流を“封印”し、打者に専念してプレー。守備に就かないDHでの出場が中心だった選手がMVPを受賞したことは、これまでありません。

 決して簡単なことではありませんが、チーム内でのコミュニケーションが円滑となり、相手投手の特徴など、より多くのデータが手に入れば、史上初のDHでのMVPという偉業を成し遂げられるかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

 これまで常にファンの想像を超えてきた大谷。今回の緊急事態すら好転させ、新たな“SHOW TIME”を見せてくれるはずだ。

梅田香子 スポーツライターとして、野球以外にもフィギュアスケートやバスケットボールなど多くのスポーツに精通。現在はアメリカに在住し、大リーグを中心に取材活動を行う