恩を仇で返すように映ってしまう渡部
小木の芸風として、やや辛辣な物言いをするという特徴もあるが、今回の件にしては、「意味がある」と弁明している。
「本人が可哀想なぐらい言ってあげないと(世間の同情は買えない。同情を買うと)復活も早い」
さらに「とことん言ってやったほうがいいんじゃないかと思って」とも付け加えている。
実際に渡部はスキャンダルを芸に落とし込み、ネット番組などで復活を果たした。結果論にはなるが、これも小木たちが先陣を切って不倫をネタにしていたことが大きいだろう。
世間が笑っていいものかわからない、笑いづらい状況で“トイレ不倫スキャンダル”をむしろ笑ってやってくれと道筋を作ったわけだ。
しかしこういった小木の思いやりが渡部にしっかり通じているのかどうかは不透明だ。
別の芸能ライターはこの点に関して首をひねる。
「自分のスキャンダルで自粛していたのに、同じ事務所の小木さんがそれをいじったら共演NGを出す、という姿勢は違和感をおぼえてしまいますよね。
渡部さんは騒動以降、結婚式の司会などの仕事を得るなど、思わぬ活躍に恵まれる機会を得ましたが、ご本人が小木さんについて『あの人共演NGなんですよ!』と発言していない段階で小木さんに暴露されるというのは正直、痛手。
そこは自分から『あんな人と一緒にテレビやれないよ!』とプロレスするぐらいにはしないと……」
『白黒アンジャッシュ』では、渡部の謹慎中に小木が代打で登場するなど、渡部は小木に助けられた側面もある。
渡部としても思うところはあるかもしれないが、騒動からもうすぐ4年が経過する。そろそろ小木との共演を前向きに検討しても良い頃合いかも……。
取材・文/松本ミゾレ