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2019年7月に立憲民主党の公認を受ける形で参議院通常選挙に立候補し、比例で当選を果たした格闘家兼マルチタレントの須藤元気(46)。
しかしせっかく当選したものの、20年6月には東京都知事選でれいわ新選組の山本太郎(49)の支持を表明。この時立憲民主党は別の候補を支持していたこともあり、あっという間に離党することになった。
その後は無所属で議員活動を続けるかたわら、コロナ禍の際にはマスクの利用とワクチンの接種に反対する立場を持つ団体との関係を深めていた須藤。
そんな須藤が2024年4月3日に、同月28日投開票が行われる東京15区補欠選挙に無所属のまま立候補するとの立場を明らかにした。
実績がないのに、また立候補して大丈夫?
今回の東京15区補欠選においては、都政に詳しい政治記者はこう声を潜める。
「須藤さんはこれまで議員としてそれらしい実績をほとんど積んできておらず、立憲民主党を離れる際にも、自身が消費税に反対する立場であるからか“(立憲民主幹部は)消費税減税と言うなと言うが、言ったっていいじゃないか”と話すなど、自分の立場がよく理解できていない印象でした。
その上で最近ではワクチン陰謀論にも染まっている様子。有権者の賢明な判断が問われるでしょう」
一度議員になったにも関わらず、あっという間に責任を投げ出して離党した人物の政治信念はどこにあるのだろう。
元々アスリートやタレントだった者が、選挙に出馬し、知名度で議員になれるという話はよくある。
しかし、本来の資質と政治家に求められる能力とが合致しているケースは稀だ。大抵は当選したものの、あまり存在感を発揮できないまま埋もれてしまう。
須藤の場合も明らかにこのパターンである。