12:柑橘類で幸福度アップ
朝食には、柑橘系の果物や、プルーンなどのドライフルーツを添えて。甘さと噛み応えが脳を目覚めさせてくれる。
「柑橘類は、幸福度をアップさせてくれるという研究結果もあるんですよ」
朝のワクワクが認知症予防の鍵
加藤先生はこれまでの診察経験から、ミドル世代の女性の多くが、人生を楽しむことを忘れがちだと話します。
「『やらなければ』『こうあるべき』が先に立つと、人はどんどん生活がつまらなく感じたり、緊張してしまう。一生懸命やりすぎている人が多いんですね。
しかし、本来、心身が健康な状態とは、『生きていて楽しい!』と思えること。その感覚を取り戻すことも、認知症予防になります」
紹介した12の“新習慣”は、朝を元気にスタートさせ、「今日は何しよう」とワクワクした状態に持っていくコツ。そして、加藤先生自身が実践し、効果を感じている方法でもある。
「日中の脳の覚醒度が高いと、ポジティブな状態で過ごすことができます。いくつになっても遅いということはありません。紹介した朝習慣のうち、1つでもいいので楽しんで続けてみてください。そうすれば脳がずっと元気でいられますよ」
教えてくれたのは……加藤俊徳先生●医師・医学博士。加藤プラチナクリニック院長。独自開発したMRI脳画像法を用いて脳の診断・治療を行う。認知症の専門家。著書に『やる気が目覚める脳の朝活』(マキノ出版)、『脳のメカニズムについて加藤俊徳先生に聞いてみた』(Gakken/4月25日発売)など。
取材・文/仲川僚子