新学期となり、教鞭をとる獨協大学経済学部でのゼミがスタート。「体が動くうちに、ゼミ生たちにモリタクイズムを叩き込みたい」と熱く燃えている。
「教え子のために少なくとも半年、理想は2年後まで生きたい」と本音をもらす森永氏。病と闘いながら“遺書”となる覚悟で書き上げた新刊『書いてはいけない』も大反響を呼んでいる。3つのタブーに斬り込んだという内容に、読者からはどんな声が届いているのだろうか。
「(前著の)『ザイム真理教』は21刷り15万部、『書いてはいけない』は発売1か月で14万5千部となりました。とくに『書いてはいけない』は書店で在庫切れが続いたのですが、4月上旬に増刷分が出来て、再びアマゾン総合ランキング1位に躍り出ました。読者の皆さんからはたくさんの感想をいただいていますが、“これまで抱えてきた疑問がすべて氷解した”という声が多いです」
『書いてはいけない』のテーマのひとつはジャニーズ問題だ。複数のジャニーズタレントと共演している森永氏に、思い出深い人物を聞いた。
「ジャニーズのタレントさんは、個人でみると、才能豊かで、努力家であることがほとんどです。個人的に一番好きなのは、『Rの法則』(NHKEテレで放送された教養バラエティ番組)で共演した山口達也さん(元TOKIOメンバー)です。彼の復帰を心から願っています」
同書では日本経済を転落に導いた人物として、小泉純一郎氏や竹中平蔵氏などの名が挙げられている。その一人、元金融庁顧問の木村剛氏に対し“エール”を送る。
「木村剛氏は、いまでも10年に一度生まれるかどうかの天才だと思っています。その才能を正しい方向に使えば、いまごろ日本人の暮らしはとてつもなく改善していたはずです。ぜひ、財務省と戦ってほしいと思います」