ウエディングプランナーの佐藤玉緒さんは、

「初婚で50歳を超えている女性は珍しくないです。結婚式も昔だったら遠慮して控えめにする傾向でしたが、今の方たちは華やかな挙式をされます。彼女たちはみな経済力があって、若いころにたっぷり遊んで、老後をさらに楽しむための結婚をしていると感じますね」

 と、印象を語る。50歳を超えて結婚する理由はなぜなのか。

自分で稼げる女性の増加率との比例

63歳にして初グラビアに挑戦した熊谷真実(本人インスタグラムより)
63歳にして初グラビアに挑戦した熊谷真実(本人インスタグラムより)
【写真】フランス婚から一転して入籍の夏木マリ、音楽Pとの結婚生活を物語る夫婦の距離

「私が担当した方たちを例に挙げると、健康問題を理由にする方が多いですね。日本はまだまだ制度にこだわる国ですから、病院の手続きなどは結婚していたほうがスムーズな場合が多い。自分に何かあったときに助けてくれる手段として結婚制度を使っている。みなさんパワフルで素晴らしいと思いますね」

 相手男性についても例を挙げる。

お相手は年下の男性が多いですよ。それもひと回り以上下の方が多い。みなさん男性に介護させる気満々で(笑)。パワーバランスが以前と逆転している夫婦が多いですね

 それでも国勢調査によると40歳以降に結婚する女性はわずか0・7パーセントしかいない。

「ただ、自分で稼ぐ自立した女性が増えているのでそれに比例して“熟年初婚”する女性も増えていくんじゃないでしょうか」(前出の佐藤さん)

 人生のキャリアを積んで迎える熟年婚は、女性が充実した老後を過ごすひとつのツールなのかもしれない。