ちなみに、ジーパンは日本語で「ジーンズ生地のパンツ」を略した“和製英語説”と、アメリカの軍人(GI)がはいているズボンを指して「Gパン」と呼んだという2つの説が存在する。現在は「デニムパンツ」という呼び方が主流だが、今後変化する可能性もゼロではない。
「チョメチョメ」のように復活する死語も!
「写真をLINEで送る際にも使っている」(神奈川県・63歳・女性)
「撮った写真を送ることを総称して『写メ』と呼んでいるのかと思った。送るツールが変わっても使ってしまう」(大阪府・44歳・女性)
といったコメントが多数寄せられ、多くの人が「死語だと思わなかった」と驚愕した言葉が、平成生まれの「写メ」だ。ガラケー時代に、メールに画像を添付して送る「写メール」というサービスが流行し、略して「写メ」と呼ばれたのが始まり。なかには、
「私が『写メ送って』と子どもに言ったところ、『何それ』と言われた」(兵庫県・48歳・女性)
なんて悲しい体験をした人も。写メを使わない若者たちは「写真」や「画像」と呼んでいるという。ストレートな表現に落ち着いたようだ。
芸能人の発言が発端となって、大流行した言葉もいつの間にか廃れていく。'80年代にテレビ業界関係者やタレントが使っていた“業界用語”も、そのひとつだ。
「銀座に行くときは、気持ちを上げるために『ザギン』と言う」(東京都・52歳・女性)
「業界用語は“寒さ”が面白いので、わざと『ギロッポン(六本木)』を使っている」(埼玉県・49歳・男性)
との回答が寄せられ、業界用語を“あえて”使っている人もいるようだ。業界用語の使い手として知られる中山秀征は、令和のバラエティー番組で「エルモミーゴ(燃えるゴミ)」などの業界用語を披露し、爆笑をさらっている。死語を使い続けてオンリーワンになった好例だろう。
そして、2000年に流行語大賞を受賞した「おっはー」も、平成の死語として扱われることが多い。元ネタは子ども向け番組『おはスタ』(テレビ東京系)定番の挨拶「おーはー」。これを香取慎吾が、自身の番組で“慎吾ママ”というキャラクターに扮した際に「おっはー」とアレンジして使ったところ、全国に広まった。
アンケートでは、
「LINEの文面などで使ってしまう」(千葉県・45歳・女性)
「仲のよい友人には挨拶として使いがち」(愛知県・45歳・女性)
との声が上がり、40代からあつい支持を得た。
「芸能人が使っていたワードが後世に残るか否かは、本人の素行にも関わってきますよね。例えば、『マンモスうれぴー』など、のりピー語で大人気だった酒井法子さん。彼女の場合は、スキャンダルが続いたせいでのりピー語が敬遠されるようになり、“死期”が早まった可能性もある」(八幡さん)
芸能人発の流行語は、本人が生死を握っているといっても過言ではない。
今回の調査では、復活の兆しを見せる死語も発見された。その死語とは、'80年代の流行語「チョメチョメ」だ。
深夜のお色気クイズ番組で司会を務めていた故・山城新伍さんが、伏せ字部分を「チョメチョメ」と読んで話題になり、視聴者も夜の営みを“チョメチョメ”と呼ぶように。
番組が終了して平成に入ると、あまり耳にしなくなったが、この3月まで放送されていたドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)では、'86年からタイムスリップしてきた主人公が“チョメチョメ”を連発。ドラマを見ていた視聴者から、
「主人公が何度も言っているのが面白くて、また使うようになった」(神奈川県・56歳・男性)
「『ふてほど』を見ていて自分も思わず使ってしまった」(長野県・54歳・男性)
などのコメントが寄せられた。
「賛否両論あるドラマでしたが、それだけ話題性も大きかった作品です。すっかり死に絶えていたせいで新鮮に思える現象や言葉は、生き返る可能性がありますよね。ゾンビのように(笑)」(八幡さん)
昭和生まれの“チョメチョメ”が、再び脚光を浴びる日も近い?