1日の中でイライラしたり、ネガティブな感情にとらわれる時間が減れば日々の充実度は格段にアップする。

「健康というのはゴールではなく生活の質を上げる手段です。血糖値を安定させて健康なメンタルと身体を手に入れれば、五月病の時期も軽やかに乗り越えられるはずです」

やる気・集中力UP! 鋼メンタル食事術

 毎日の生活の中で意識して取り組めば、早ければ1週間ほど、遅くとも3か月後には「前よりも穏やかになった!」、「元気になった!」と実感できるはず

朝食は和食にする

 主食をお米にすると、おかずとして肉や魚、卵といったタンパク質や野菜のおかずを食べるようになり、自然と血糖値が安定しやすくなる。また、よく噛むことも実践しやすくなる。

ひと口30回噛む

 噛むことで血糖値の上昇がゆるやかになり、幸せホルモンのセロトニンが分泌される。また、唾液によって消化が促進され、菌やウイルスの浄化作用も。よく噛むことにはメリットしかない。

カフェインを控える

 カフェインをとることで分泌されるアドレナリンは、本来、交感神経を優位にさせて臓器や器官などの働きを向上させるためのホルモン。日常的に出し続けていると身体は悲鳴を上げてしまう。

補食をとる

 朝食と昼食の間と昼食と夕食の間に干しいもや甘栗、ゴルフボール大のおにぎりなど、2~3口程度で食べられる補食をとると血糖値の乱高下が抑えられ、メンタルも安定しやすくなる。

寝る前にはちみつ

 寝る前にカレースプーン1杯のはちみつをなめると血糖値が安定しやすくなる。はちみつはアカシアやクローバーなど花の蜜であるものを使うこと。対症療法として短期間に取り組むのがベター。

こんな人はイライラモヤモヤしがち

・食べない健康法を実践している
低血糖を起こしている人は消化力が落ちていることが多く、胃腸の動きが悪いため空腹を感じにくくなっているケースが多い。慢性的なエネルギー不足で元気に動くことができなくなっている。

・チョコレートとココアが大好物
チョコレートとココアは銅が多い食品。銅は幸せホルモンであるセロトニンややる気ホルモンであるドーパミンを興奮ホルモンのアドレナリンに変えてしまう働きがあり、幸福感が薄れてしまう。

・コーヒーと甘いもののセットが好き
甘いものを好むのは低血糖のサインのひとつ。食べると血糖値が急上昇し血糖値が乱高下してしまう。身体はクタクタに疲れているのにカフェインで元気の前借りをして乗り切っている状態。

取材・文/熊谷あづさ

『これだけ!脱うつごはん』岡城美雪/著 黄身子/絵
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岡城美雪さん おかじょう・みゆき 管理栄養士。ヘルスケア事業を手がける株式会社MyWellness代表取締役。延べ1000人以上に血糖コントロールを教えてきた。血糖コントロールによって身体と心の不調を解消できるとし、そのノウハウを伝えている。