今になって動物に心惹かれるのは、幼少期の境遇も影響しているのかもしれない。

「彼は澤瀉屋の後継者として大事に育てられた“箱入り息子”。幼少期から身の回りのことは澤瀉屋の門弟たちからのサポートを受けていました。そんな人生を歩んできたからこそ、自分がペットの世話をするといった“他者を支える喜び”を求めているのでは」(松竹関係者)

「自宅の中は殺伐としている」

 十字架を背負いながらも生きようとする猿之助だが、まだまだ苦難は続くようだ。

「2月にあった、澤瀉屋のお家芸である『スーパー歌舞伎』の公演にあたり、猿之助さんが主演の市川團子さんの指導を務めましたが、猿之助さん自身が歌舞伎役者として復帰するのはまだまだ未定。彼が事件を起こしたことで公開延期となっていた天海祐希さん主演の映画『緊急取調室 THE FINAL』今秋から代役を立てて再撮影すると報じられました。その賠償責任も問われています」(前出・スポーツ紙記者)

 現在は生活費と賠償金に充てるため、所有していた浮世絵や仏像などの骨董品の売却を続けているという。

以前は自宅に保管していた大量のコレクションに囲まれた生活をしていました。売却を続ける現在はその数も少なくなり、自宅の中は殺伐としていると聞きます」(前出・松竹関係者)

 猿之助の新しい“相棒”は、彼の心の隙間を埋めてくれるのだろうか─。