バラバラに活動される理由とは
ほぼ同時期だったにもかかわらず、別々で石川県を訪問された秋篠宮ご夫妻。「公務の効率化を図る意図もおありなのだろう」と話すのは、ある皇室ジャーナリスト。
「ここ最近は別々でお出ましになられている印象です。皇族の人数が減り、公務の担い手が少なくなっているので、今回別々で石川県を訪問されたことも、自分たちができる範囲で多くの場所を訪れようという思いがあったのでしょう」(同・皇室ジャーナリスト)
“バラバラ”に活動されている秋篠宮ご夫妻の姿勢について、元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんは、
「秋篠宮皇嗣殿下は、令和3年のお誕生日に際しての記者会見で、皇族数の減少と公務のあり方に関して“今いる人数で行っていくしかない”とか“夫と妻と別々に違うものに出れば、1つしかできないところが2つになる”ということをおっしゃっていますので、そのお考えが根底にあるのかもしれません。被災地に関しては、さまざまな寄り添い方があります。秋篠宮同妃殿下は、両陛下とは違う形で訪問されましたが、この形もいいことだと思いました」(山下さん、以下同)
秋篠宮家の“バラバラ大作戦”をプラスに捉える山下さん。そんな山下さんは、開設からわずか1か月で130万フォロワー超と、好調の宮内庁のインスタグラムに対し、ある懸念があると語る。
「投稿に対する“いいね”の数が一般の人にも見える仕様になっています。現在は、両陛下のご活躍が中心ですが、今後、秋篠宮ご一家に関する写真が投稿されると“いいね”の数が比較されるのは目に見えています。一般の人が、好き・嫌いなどの感情を持つのは当然ですが、皇室制度において人気は関係ありません。宮内庁は人気を数字で可視化できるようにすることは避けるべき」
両家が比較される懸念は当然残りつつも「秋篠宮家にもSNS戦略は必要」と、ある宮内庁関係者は話す。
「フォロワー数の比較は避けられないでしょうが、アカウントを別に開設したほうがよいのではないでしょうか。今のインスタグラムは天皇、皇后両陛下のお考えが最も尊重されているはずです。逆に、秋篠宮家のお考えは反映されにくくなっていることでしょう。専用のアカウントを作ることで、秋篠宮家のお考えが反映されやすい形にしたほうがよいと思います」
前出の皇室ジャーナリストも、秋篠宮家専用のアカウントの作成に賛同する。
「秋篠宮家の意思を尊重する意味でも、天皇家とは別のアカウントを作るべきだと思います。将来即位される立場の方がおふたりもいらっしゃる宮家ですし、数十年後を見据えた皇室の広報に関するお考えはあるはずですから」
皇族としてのご活動や、SNS戦略に関しても“バラバラ”で行うことが秋篠宮家の秘策となるか─。