抗がん10食材はここがすごい!

アブラナ科の野菜

「キャベツやブロッコリーなどには植物が有害なものから身を守るために作り出すファイトケミカルが豊富に含まれ、その一種であるスルフォラファンには強力な抗酸化作用があり、がん細胞の増殖を抑える働きがあります」(佐藤先生、以下同)

脂ののった魚

「さば、いわしなどの脂ののった魚には身体にいい脂質であるオメガ3脂肪酸が豊富。オメガ3脂肪酸は、がんの原因や進行の要因になる炎症を抑える働きがあり、がんリスクの低下に効果的です」

大豆製品

がん細胞は血管を作り出す血管新生という働きを活性化させて成長しますが、イソフラボンの一種であるゲニステインは、血管新生を邪魔してがんを防ぎ、胃がん、大腸がん、卵巣がん死亡リスクが50%前後低下したという報告も」

アリウム属の野菜

「玉ねぎやにんにくをはじめとしたアリウム属の野菜は抗がん作用抜群。強力な抗酸化作用を持つケルセチンが豊富で、抗がん作用のほか、動脈硬化の予防、血糖値やコレステロール値の低下が期待できます」

きのこ類

「きのこ類に含まれるβ-グルカンは、免疫力を高める働きがあり、きのこの摂取量とがんの発症率について調べたところ、最もきのこを多く食べていたグループはリスクが34%低下していました」

海藻類

「昆布やわかめ、めかぶなど、ぬめりのある海藻類に含まれるフコイダンががんに効果的。がん細胞が増えるのを抑える抗腫瘍効果や、がんの成長に関わる血管新生を阻害する作用があることがわかっています」

トマト

「トマトに含まれるリコピンは、がん細胞の増殖抑制、血管新生の阻害に働きかけるなど、強力ながん予防効果を備えています。また、コレステロール値の低下にも役立ち、生活習慣病予防効果もあります」

にんじん

「にんじんと肺がんの関係を調べた結果、にんじんを最も多く食べるグループは、最も少ないグループに比べて肺がんのリスクが42%低下しました。なお、ジュースにすると食物繊維が取り除かれるので調理して食べたほうが効果的です」

フルーツ類

「日本人を対象とした研究で、フルーツをほとんど食べない人に比べて、週に1回以上フルーツを食べる人は胃がんの発生率がおよそ30%低いという結果が。ジュースは糖分が添加されているものも多いので、フルーツそのものがおすすめ」

ナッツ類

「ナッツには食物繊維、ビタミン、ミネラルに加え、天然のポリフェノールであるエラグ酸やオメガ3脂肪酸のαリノレン酸などの抗酸化成分が豊富。がんを予防する効果が多くの研究で報告されています」