「『DecopinLLC』の登記上の本社は米国のデラウェア州となっています。デラウェア州で設立した法人は、州内で事業を行わなければ、州法人所得税を支払う必要がない。いわゆるタックスヘイブン(租税回避地)ですね。そのためデラウェア設立の法人がアメリカで非常に多い。当然多くがペーパーカンパニーで、人口よりも法人の数が多いといわれています」
“近しい人ほど危ない”
大谷はドジャースと10年総額1000億円超の大型契約を結んだ。しかし「チーム編成の妨げにならないように」とその多くを後払いにした。
「後払いにしたことで300億円以上の節税効果がありました。今回の法人設立も節税できる地で行っていますが巨額の預金を盗まれるような人が、そのような判断ができるのか疑問です」
では考えられるのは─。
「“いまだにお金=大谷選手に群がる蟻がいる”もしくは逆に“大谷はお金に無頓着などというのはマスコミがつくったイメージ”だったのか。大金に他人が群がるのはある意味当然のことですが、今後は“近しい人ほど危ない”ことを一度の失敗で気づいてほしいですね。通訳も代理人も、あくまで通訳・代理人でしかない。本業以上のことまで頼ったことであの事件に至ったわけですから」
騒がしさは、身辺ではなく、野球での活躍だけで聞きたいものだ。